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【J1:第6節 横浜FM vs 大宮】プレビュー:横浜FMは『飛び道具の再生』、大宮は『ラファエル活用術』でゴールを目指す!(12.04.13)

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J1唯一の今季公式戦(リーグ、カップ、ACL)未勝利チームの横浜F・マリノスが、“天敵”大宮アルディージャ戦を迎える。両者のリーグ戦通算対戦は2勝6分6敗で、横浜FMにとって相性は良くない。3月20日、ヤマザキナビスコカップでも対戦し、1−1のドロー決着で終えた。しかも、内容的には大宮の勝ちゲームであり、横浜FMは命拾いした印象が残る。
「特に前半、何もなかったです。最初の25分間ぐらいまでは、私がトップのコーチや監督をやってきたなかでも、一番残念な淋しい時間でした」
樋口靖洋監督が悲壮感のある面持ちで話すほど、今季ワーストバウトの出来だった。

あれから月日がたち、小椋祥平、谷口博之、齋藤学など、ケガ人続出のマイナス要因はあるものの、チーム力のバイオリズムは、じわじわ上昇。先週のアルビレックス新潟戦(0−0)では、守備陣はリーグ戦2試合連続無失点と安定感が増す。中盤では「カンペイ(富澤清太郎)が入って落ち着いたし、中町(公祐)のところでタメもできた」(中村俊輔)と新戦力ボランチコンビが機能し、ビルドアップが円滑になった。残るはリーグ戦4試合連続無得点の扉をこじ開ければいいのだが、この扉が実に重い…。10日には、その改善のためにサイドからクロスで崩す練習を行う。前線の選手に高さがない分、低くて速いクロスを放り込むのがポイントだった。その精度をいかに高められているかが、“重い扉”を破る武器になりそうだ。

また中村俊輔は、先の新潟戦後にこう言った。
「次戦(大宮戦)は、セットプレーが大事になる。高さのあるカンペイが入ったこともあるし、決めなければいけない」
新潟戦ではCKが11本あり、ゴール前のFKも少なくなかったが、好機は皆無に等しかった。名プレースキッカーの中村と、中で合わせる栗原勇蔵、中澤佑二、富澤らがどのような修正、工夫を施すのか。「内容より勝つことが大事」(小野裕二)な時期だからこそ、自慢の“飛び道具”の再生が望まれる。

一方の大宮も、苦戦が続く。横浜FM戦を含め、直近の公式戦5戦は2分3敗で、なおかつ2連敗中。前節はホームでセレッソ大阪相手に後半3失点を許し、0−3と辛酸を舐めた。今季の大宮は、前半にゲームの流れを掌握しても、後半からペースダウンが始まり、失点するケースが多いようだ。その悪癖を克服しなければ、白星の光は見えてこない。それが集中力の欠如なのか、体力的なものなのかは分からないが、いま一度、後半のゲーム運びについて、チーム全体で整理する必要があるだろう。

攻撃に関していえば、横浜FMにも言えることだが、パスこそ繋がるが、ゴールに直結するプレーが少ないように思う。とはいえ、大宮には、ラファエルという「JでもトップクラスのFW」(横浜FM・栗原)がいる。宝の持ち腐れにしないためにも、彼を生かす方策を突き詰めなければいけない。
また今節は、ケガで戦列を離れていた東慶悟が復帰する可能性がある。まだ万全でないためフル出場は厳しそうだが、大宮にとっては試合の流れを一変させる“特注スパイス”。ピッチに立ったら、鮮烈な刺激を加えるに違いない。

以上

2012.04.13 Reported by 小林智明(インサイド)
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