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【AFCチャンピオンズリーグ2012 F東京 vs 北京】レポート:正しいサッカーとそれを作る人。面白くさせる人。F東京が北京国安に3−0で快勝。(12.04.18)

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ポポヴィッチ監督も塚田通訳もいつも表情豊かに言葉を重ね、抑揚をつけて人に伝える。加えてそこに意図も忍ばせる。だから面白い。指揮官は試合前、アウェイの北京戦と、名古屋が戦ったアウェイ天津戦を比較してレフリングの重要性について話した。
「ピクシーとも話をしたんだ。名古屋は天津との試合で、開始直後からレフリーが上手く試合をコントロールした。だから最高の試合を見せることができた。レフリー批判をしたいのではない。レフリーのジャッジがサッカーを守る。そして、ファールと、ジャッジがときにはサッカーを壊すことだってあるんだ。感じなきゃいけない。学べるものではない。教科書を読んでもどこにも載っていないよ。だから、もっと皆さんには、そういう視点でサッカーを見て欲しい」

そして、試合に向けては、こう口にしていた。
「確かに、アウェイの試合は異様な雰囲気の中だった。でも、彼らは敵ではない。相手を憎むことをしない。それが日本人のいいところだ。私たちがやってきたことをしっかりとやる。それが一番の答えなんだ。その熱い気持ちに空回りしてはいけない。コントロールして自らのプレーの質をぶつけていく。ビッグハート、誇り、信仰や友好的な態度。そして、クオリティをね。敵も味方もない。これが日本だというサッカーを魅せましょう」

キックオフ直後から互いにフェアに熱く戦った。そして、ゲームはいきなり動く。開始7分、FKを石川直宏がゴール前に落として渡邉千真が頭で合わせる。ポストを弾いたボールは、ゴールラインを超えてネットへと突き刺さった。この先制点によって北京は、グループリーグ突破のためにも攻撃を仕掛けなければいけない状況に陥る。引いて守るというゲームプランを破壊した。21分には、北京MFワン シャオロンに警告が提示される。主審がゲームをコントロールして過度なファールを抑制する。そうなると、ここから東京の独壇場が始まる。米本拓司がボールを回収し、前線では先発起用された大竹洋平と、長谷川アーリアジャスールが起点となってピッチの縦横自在にボールを動かす。面白いようにパスを回して相手を寄せつけると、今度は広い場所へとボールを逃がした。前半アディショナルタイムには、縦の動きとパスが2つ絡んで右サイドを攻略。抜け出した渡邉がゴール前で切り替えしてDFを外すと、走り込んだ大竹の頭に合わせて追加点を挙げた。

2−0で折り返したが、後半開始3分にアクシデントが起こる。相手との接触で右肩を痛めた米本が負傷退場すると、ゲームの流れが変わった。中盤でのボール回収率が低下し、北京に押し込まれる展開が続く。しかし、コンディション不良でパスミスを続ける北京にも助けられると、57分には、カウンターから谷澤達也がダメ押し点となる3点目を奪ってリードを広げた。最後まで集中を切らさず無失点で試合を乗り切り、3−0で勝利を飾った。F東京は2勝2分の勝点8とし、得失点差で蔚山を上回って予選グループFの首位をキープした。試合後、ポポヴィッチ監督は「私が言ってきたことが分かってもらえたと思うよ」と言い、試合を作ったレフリーと、フェアな戦いをした北京国安を称えた。

一方で、出場した選手が自らの特長を出し、誰が出ても質の高いサッカーができることを証明した一戦でもあった。14日のリーグ第6節鹿島戦の敗戦直後だった。石川は試合を振り返って「うーん…」と、考え込む。そして、「でも」と言って続けた。
「でも、(大竹)洋平が入ってからは良かったよ。あそこの位置で起点を作ってくれれば、俺も飛び出しやすくなるから。後は、色んなアングルから縦に入っていくことが大事かな」

ポポヴィッチ監督は、鹿島戦の試合途中から大竹洋平をトップ下に入れ、田邉草民を左サイドバックに配置した。追いかける状況でFWではなく、彼らをあえて起用したのは自分たちのサッカーをさらに色濃く打ち出すためだと言った。その試合翌日に、選手たちは話し合って意思疎通を図っている。それを材料に中央突破に固執せず、ピッチの幅を使った攻撃で北京の守備を崩した。アイディアを出し合い、骨格を成すポポヴィッチ流のサッカーに新たな肉付けをする。そうやって一試合、一試合が繋がっていく。大竹は、北京戦で高い位置に起点を作り、得意のスルーパスでリズムを加えた。田邉は相手を翻弄するドリブルで切り崩し、途中からボランチもこなした。こういうときほど、チームの成長を肌で感じることができる。もっともっとF東京のサッカーは面白くなる。

おしゃべり好きでサッカーを楽しませる監督と、誰が出てもいいサッカー。これを見聞きしないとちょっと損だ。きっとスタジアムに足を運んでもらえると、イマドキにうるさい人にも分かってもらえると思う。新宿から電車で30分足らず、トレンドはまだ静かにだけど始まっている。すでにそれが日常化している人は、きっと後でうらやましく思われるはずだ。選手が代わるたびに「この選手はね」と言って少し鼻を高くできるから。

以上

2012.04.18 Reported by 馬場康平
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