仙台の手倉森誠監督と、清水のアフシン ゴトビ監督は、率いるスタッフ陣とともに、そのスカウティング能力に定評がある。自分たちの良さを引き出し、相手の良さを消す分析能力。昨年の二度の対決では互いに後者の部分で威力を発揮したことにより、「渋い」ゲーム展開となった。
この2チームが今季初めて対戦する第10節の戦いは、前節から中2日という短い間隔でおこなわれる。この間にできることといえば「リコンディションをして、トレーナーの報告を聞いて、そして相手のスカウティングを加えてゲームプランを立てる」(手倉森監督)と、限られている。だが、実は昨年の2回の対戦のどちらも、前節から中3日というスケジュールでこの2チームはスカウティングを生かして戦った。今回も、試合のどこで互いの分析能力とプラン遂行能力が発揮されるかが見どころのひとつだ。
清水は前節、鹿島に快勝して勢いを得た状態でユアテックスタジアム仙台に乗りこんでくる。アレックスとジミー フランサの両FWを出場停止で欠きながら、チャンスを得た伊藤翔、高木俊幸、大前元紀のアタッカー陣が揃い踏みでゴールを記録した。この3人は最前線からのプレッシャーも効き、中盤の河井陽介らと連動した守備で鹿島が中盤でボールを動かすスペースを消し、相手にリズムを作らせなかった。
完勝といえる内容を受けて、ゴトビ監督は仙台戦に向けてどのメンバーを選択するのか。出場停止から復帰するアレックスとジミー フランサ、結果を出した鹿島戦の攻撃陣と合わせ、選手起用に注目したい。また、昨年の対戦では仙台戦に合わせて中盤の底を2人に増やす作戦を採ってきた清水が、果たして今季の仙台のコンパクトな陣形に対していかなる策を講じるのかというところもポイントだ。
迎え撃つ仙台は、昨季の清水戦では1分1敗と勝ち星をあげられなかったことで、「今季こそ」という思いを強くしてこの一戦に挑む。前節・鳥栖戦での仙台は、J1の上位対決にふさわしい球際の激しさを見せ、最低限の勝点1を持ち帰ってきた。消耗の激しい試合を受けて、リーグトップの20得点の攻撃陣を、対清水のためにどう組み合わせるかが注目点だ。エース・赤嶺真吾が負傷から復帰するかどうかはまだわからないが、彼が不在だとしても、どのポジションからでもゴールを狙えることを証明したいところだ。「僕たちは攻撃面でいろいろな工夫ができるチーム。清水も鳥栖のように厳しい守りができるチームだけれど、誰が出ても自分たちの今のやり方を継続することでゴールを奪いたい」とウイルソンも意気込んでいる。
仙台から見た相手の特徴を考えれば、清水はここまで流れの中以上にセットプレーがらみで失点していることが、ひとつポイントになりそうだ。太田吉彰、松下年宏というキッカーがゴールにつながるプレーを見せている仙台にとって、セットプレーは大きなチャンス。前節の鳥栖戦では名キッカー梁勇基が途中出場からCKを蹴ったように、彼が復調したことで選択肢も増えた。もちろん流れの中でも、武藤雄樹のように「(ホームの)ユアスタでのゴールを取ることで、さらにチームの勢いを加速させたい」と意気込む頼もしい選手もいる。
短い準備期間の中で分析した互いのウィークポイントを確実に突き、ゴールをあげるのはどちらの攻撃陣か。1位・2位の直接対決は、守備から攻撃に切り替えゴールに結びつけるまでの工夫を、今まで以上に楽しめそうな一戦になりそうだ。
以上
2012.05.05 Reported by 板垣晴朗
J’s GOALニュース
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