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【J2:第13節 富山 vs 町田】レポート:前半は町田、後半は富山が支配。終了寸前、執念の同点弾で富山が勝点を拾い上げる(12.05.07)

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ともに4連戦の疲れを感じさせない勝利への執念をみせた。町田はパスワークで前半を支配し、富山は落ちない運動量で後半は圧倒。終了直前、富山がDF福田俊介の同点弾でドローに持ち込んだが、勝点1を分け合う結果は両者の奮闘に見合う妥当なものに思われた。町田のオズワルド アルディレス監督は「正しい道筋を歩んでいることは確信している」、富山の安間貴義監督は「連戦の最後にもかかわらず選手がリスクを負って勝点1を取りにいった。この姿勢を続けられたならば今後も良い試合ができる」。ともに選手のパフォーマンスに一定の評価を与えた。

前半は町田がパスを回して大半を相手コートでプレーした。これは富山も想定していた。「ボールを動かし、我慢し切れずにかみついたところを見逃さずに勝負球を入れてくる」(安間監督)という相手に対し、すきをつくらないよう慎重に対応した。断続的に前線からもプレッシャーをかけたが、町田の最終ラインは慌てない。ボールを奪ってからのミスも多く、攻撃にかける時間はわずかだった。それでも35分にショートカウンターでFW苔口卓也が裏に抜けて好機をつくり、45分にはMF関原凌河が鋭いシュートを放つが相手GKに阻まれた。

一方の町田はFW平本一樹が中心となり、ボランチのコリン マーシャル、左サイドバック津田和樹の攻撃参加などでゴールに迫ろうとするがなかなかビッグチャンスを作り出すことができない。惜しい場面はワンツーで平本がエリア内に侵入した36分と、FW鈴木孝司のミドルシュートがクロスバーに当たった39分ぐらいで、最終局面をどう打開するかが前節に続いて今回も問題になった。そこで力を発揮したのが平本だった。後半5分、やや右寄りのスペースでパスを受けると迷わずドリブルでゴールに向かって突進。DF3人を引き付けて独力で決定機を演出し、中央でフリーになったMF鈴木崇文がラストパスを落ち着いて蹴り込んだ。

しかし、町田ペースはここまで。アルディレス監督は「フットボールをすることを忘れてしまった。守備に専念して簡単にボールを相手に与えた。(同点に追い付かれて)つけを払わされたかたちになった」と振り返る。富山が後半勝負のプラン通りに運動量を上げると、パスを回してボールを保持することができなくなった。

富山はこぼれ球を拾って波状攻撃を仕掛ける。押し込んでシュートを放つ一方、FK、CKを次々と得て武器であるセットプレーからも同点ゴールを目指した。後半25分のFW黒部光昭のヘディングシュート、同39分のMF加藤弘堅のミドルシュートは枠を捉えたが町田GK修行智仁が好セーブを連発して立ちはだかる。後半だけでシュートは13本、CKは7本にのぼったが、得点が奪えないままアディショナルタイムに突入。万事休すと思われたが、MF大西容平からのクロスを福田が頭で押し込み、終了寸前で追い付くことに成功した。

富山は大型連休の4連戦を1勝2分1敗で乗り切った。新規入会の町田が個性的で手ごわい相手であることが分かったように、今季のJ2は全チームの実力が接近している。どのチームも勝点を計算できる試合は1つもない。安間監督は「4連戦を終えて実感した。意識の高さと、本当に強いメンタリティーをもった選手を増やさなければ、この厳しいリーグを勝ち進んでいくことはできない」と語った。鍛えながら並行して勝点を積み上げなければならない。気迫で「1」をつかみ取った今回の試合から階段を登っていきたい。

以上

2012.05.07 Reported by 赤壁逸朗
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