今、J1でもっとも勢いのあるチーム・清水が、ホームに曲者・C大阪を迎える一戦。清水にとっては、チーム創設20年目で記念の通算1,000ゴール目が取れるかどうか、サポーターも大いに期待しているゲームでもある。その意味でも、どちらが先手を取れるかが、大きなポイントになりそうだ。
ゴールデンウィークのタフな対戦カードを無失点の3連勝で乗り切り、仙台との上位対決も制して、首位と勝点2差の2位まで来た清水。9人、10人になっても守りきれる守備力があり、ツボにはまったときの攻めきる力も、チャンスを生かす決定力もあり、選手たちの自信は試合を重ねるごとに深まっている。
そんな好調・清水にとって、最大の敵は“慢心”だ。その一面が見えたのが、1-3で完敗した第7節・G大阪戦だった。この試合では、立ち上がりから少し怠慢さが見られたことをゴトビ監督も選手たちも認めている。「1人1人さぼらないでよく動くことが大事。1人さぼると、次の人がどんどんきつくなってきて、自分たちの形を作れなくなってしまうので」(村松大輔)と、チーム全体でハードワークすることの重要性を選手たちも指摘する。
ただ、それさえできれば、相手がどこでも自分たちが主導権を握れるという自信があり、それは客観的に見ても、鹿島戦と仙台戦で十分に証明されている。つまり、敵は相手よりも自分たちの中にあると言っても過言ではない。
その意味で、今の好調さを持続するためには、「天狗にならないことじゃないですか。気を緩めることなく、いつも通りやることが大事だと思います」(吉田豊)と、やるべきこともわかっている。したがって、どれだけ立ち上がりから全員が集中してハードワークできるかが、清水サポーターにとってまず一番の注目点となるだろう。
戦力面では、カルフィン ヨン ア ピンが出場停止で、小野伸二もまだ十分に回復していないが、ヨン ア ピンの代わりに出場する見込みの平岡康裕は、交代出場でも非常に安定したプレーを見せている。元々レギュラーとして十分にやれる選手なので、心配はまったく無用だろう。
「C大阪は、1人1人の技術が高いし、コンビネーションでどんどん崩してくる。去年はやられているので、今年は一発目から去年のエスパルスとは違うというところをしっかりと見せたいですね」と、平岡本人もアピールの場を得て大いに燃えている。
トップ下も、アレックス、河井陽介、小林大悟と実績十分の駒が揃っていて、ルーキー・白崎凌兵も虎視眈々とチャンスを狙っている。「最近はみんながやることをわかってきて、どこで誰が出ても変わらず、同じようなサッカーができている。パスの出し所とかタイミングも合ってきたのかなと感じます」と河井が言う通り、前節・仙台戦の内容を見ても、仮に小野が不在でも問題はないだろう。
もうひとつ、清水サポーターが気になっているのは、センターフォワードの先発が誰になるかというところ。これまでゴトビ監督はジミー フランサを辛抱強く使い続けてきたが、今は高原直泰と伊藤翔がグッと調子を上げてきている。フランサが出場停止となった鹿島戦では、伊藤が先発出場して結果を出し、仙台戦でも直前までは伊藤の先発が濃厚だったが、伊藤に足の痛みが出て急きょ先発がフランサになったという経緯があった。そんな中で、今回は誰が先発になるのか。練習が非公開なので予想は難しいが、ここは試合前の大きな見どころとなってくる。
一方、C大阪のほうは、ここまで4勝1分5敗(勝点13)の12位で、直近の2試合は連敗中。もうひとつ波に乗りきれていない状況だが、攻撃の2枚看板であるキム ボギョンと清武弘嗣は、キムが7ゴールを決めて得点ランクの単独2位に立っており、清武もけっして調子は悪くない。前節・神戸戦では、柿谷曜一朗がリーグ戦で今季初先発し、2列目をキム(ボギョン)と清武の3人で自由に動き回り、攻撃を活性化させた。彼らと1トップのケンペスとの連携も徐々に良くなり、はまったときはバイタルエリアを鮮やかなパス回しで崩してゴールを決める力を持っている。
C大阪としては当然、清水のアンカー(1ボランチ)・村松の両脇を狙ってくるだろうが、清水がそれを封じるには、中盤をいかにコンパクトにできるかがポイントになる。ここは前述のハードワークとも関係してくる部分だが、攻守の切り替えを早くして、DFラインをこまめに上げて、90分間コンパクトな状態を保てるかどうかが見どころになる。
昨年は、C大阪が公式戦で2勝1分と好結果を残しているが、アウスタでは清水がここ4試合負けなし(2勝2分)。相性的にはどちらが優位とも言えないが、C大阪はアウェイでもカウンター一発で点を取る力がある。清水が思惑通り良いスタートを切れれば、おそらく清水のボール支配率が高くなるだろうが、その中でもカウンターに対する警戒は一瞬たりとも怠ることはできない。
ただ、清水が先に点を取れば、C大阪もカウンター狙いに徹することができなくなり、3試合連続無失点の清水が、精神的にもがぜん有利になる。また逆に、C大阪が先制すれば、清水がリスクを冒す場面が多くなり、C大阪のカウンターのチャンスはさらに増える。したがって、先制点をどちらが取るかが、試合展開と結果を大きく左右することになるだろう。
当然、ホームの清水としては、立ち上がりからエンジン全開で主導権を握り、早い時間に先制することを狙っていくはず。その思惑通りに早く先制点が決まれば、追加点も狙いやすくなり、もし3点目が決まれば、それが記念すべき1,000ゴール目となる。
果たして清水は、そんな理想的な展開に持ち込むことができるのか。それは、サポーターがどれだけアウスタのスタンドを埋め、どれだけ熱い雰囲気を醸し出してくれるかにもかかってくるだろう。
以上
2012.05.11 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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