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【J2:第16節 栃木 vs 東京V】プレビュー:組織的な守備で東京Vのリズムを狂わせ、栃木は名門からの初勝利を狙う。CLファイナルは、グリスタで再現される。(12.05.27)

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栃木にとって東京Vとは、目の前にそびえ立つ高い壁だ。これまで7回挑むも、まだ名門の壁を打破できていない。未勝利の現実は避けようがないが、「いい試合をしているし、苦手意識はない」と松田浩監督。続けて「(苦手意識を)頭に浮かべれば囚われるだけ。考えないことが大切だと思う」。Jリーグ創設時のオリジナル10から勝点3を奪い取るために、まずはネガティブな感情を持たないことがポイントになるだろう。ポジティブな空気を“グリスタ”に充満させた状態で、難敵・東京Vを迎え撃ちたい。

今節の東京V戦に最も胸を踊らすのが、昨季まで名門の10番を背負っていた菊岡拓朗。菊岡に古巣撃破の秘策を訊ねると、「言えない」と笑ってはぐらかされた。しかし、すぐさま真剣な表情になった菊岡はこう話してくれた。
「絶対に勝てる、自分達の戦い方で勝てると、自信を持つことが大切になる」
前節の湘南戦は追い付かれて1‐1のドローに終わったものの、湘南のテンポだった前半にチャンスを作らせず、後半に先制できた試合運びは悪くなかった。だからこそ、高木和正は言葉に自信を込める。「ここ最近の試合では自分達のサッカーができている」と。今節も相手にボールを握られる時間帯が必ず訪れる。そこで慌てることなく、「うちの生命線」と松田監督が言う「コンパクトネス」を保ち、粘り強い対応が求められる。

徹底してパスを繋いでゴールを狙って来るならば、徹底的に隙を与えない強固な守備で対抗し、リズムを狂わせるプランを遂行すればいい。先日のチャンピオンズリーグ(CL)ファイナル、チェルシーがバイエルン・ミュンヘンにそうしたように。
「チームにはそれぞれの色がある。同じスタイルで戦うのではなく、自分達の色を出す必要がある」
まさに菊岡の言う通りだ。東京Vの浅いDFラインの背後へ積極的に働きかけ、堅守速攻から先手を取る展開に持ち込みたい。

スロースターターのイメージが強い東京Vだが、今季は序盤から快調に飛ばしている。主力が抜けても攻撃的な姿勢は揺らがず、ここまで千葉と並びリーグ2位タイの26ゴールをマーク。前節は北九州を5‐1で一蹴した。大勝に貢献したのが阿部拓馬。推進力のあるドリブルから1アシスト、群を抜く正確なシュートで2ゴールを挙げた。昨季の栃木戦では2ゴール。今回もその再現を虎視眈々と狙っているはずだ。

阿部以外にキーマンを挙げるならば、パスサッカーの根幹、小林祐希だろう。北九州戦では小林を経由したボールの大半がチャンスに繋がっていた。組織を破壊する勝負パスを、菊岡から10番を引き継いだ若き小林が繰り出せるのか。菊岡と小林の新旧・司令塔対決にも熱い視線が注がれる。観衆を魅了し、より光り輝くのは果たしてどちらなのか。

開幕から怪我人が未だに絶えず、スクランブル態勢が続いている栃木。本職のセンターバックは不在、2試合続けて控えにGKを入れられなかった現状を考えれば、リーグ戦を3分の1消化した時点で勝ち越していることは驚異的でもある。幸いなことに、星を潰し合っていることで上位と大きな開きはない。だが、「(リーグ戦を)半分終えるまでに勝ちをどれだけ増やせるか。成績を上げられるようにしたい」と話す荒堀謙次と同じ思いを、当然ながら誰もが抱いている。上位との熾烈な連戦が続くが、視点を変えれば1チームずつ飲み込むことで上位進出が叶うチャンスでもある。過酷な状況の裏側にある、このチャンスを確実に物にしたい。

以上

2012.05.26 Reported by 大塚秀毅
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