今年クラブ創立10周年のメモリアルイヤーを迎え悲願のJ1昇格を目標にクラブ一丸となってスタートを切った草津だったが、現在は最下位と勝点3差の18位に沈みJ1昇格どころかJFL降格を危惧しなければならない状況に陥っている。
前節は敵地甲府で敗れて痛恨の7連敗となった。これは草津がJ2に昇格した2005年に記録したクラブワースト記録タイで、地域リーグ時代を含めてのワースト記録だ。メモリアルイヤーに泥沼にハマるという皮肉な結果になっている草津は、ワースト記録更新は回避しなければならない。草津にとって今節松本戦は、クラブの威信が懸かったゲームだ。
選手たちは日々のトレーニングからこの状況を脱するべく全力を尽くすが、連敗を喫した事実は変えることはできない。松本戦で勝利を上げるしかないのだ。2005年のJ2昇格イヤーに草津へ加入し、チームとともに歩んできた後藤涼は「1試合1試合の積み重ねがこの状況を生んでしまった。すべては自分たちに責任がある。松本戦は、どんな内容でもいいから絶対に連敗を止めなければいけない」とプライドを懸けてピッチに立つ。
対する松本は今季J2初参戦で、初めて正田スタのピッチに立つ。草津はJ2昇格後から2009年までほぼ毎年1回(2005年は甲府主催試合、2008年は開催なし)、アルウィンでゲームをさせてもらった。2007年は2度もスタジアムを借りたが、松本市のサッカー協会関係者の親切な“おもてなし”は今も思い出に残っている。地域のサッカー関係者の思いが、今の松本を創った気がする。今年、松本がJ2へ昇格し、こうして対戦できるもの何かの縁。今ゲームは、草津と松本の新たな歴史の始まりだ(草津は、野蛮な北関東ダービーを脱退して、フレッシュな甲信越ダービーへ移籍したい笑)。
J2・8シーズン目の先輩草津は、新入生松本に胸を貸すといいたいところだが、18位草津(勝点12)に対して松本は15位(同18)。松本は、チーム全体が連動した守備と、ホーム入場者数リーグ1位のサポーターの後押しを受けるアグレッシブな戦いで勝点を積み上げている。草津が4シーズンかかった連勝も、わずか9試合目にしてあっさりと達成。反町監督のもとJの舞台を謳歌している。
櫻田和樹は「僕らがJ2へ昇格したときとは違って、松本にはJリーグを経験した選手が多いし、イケイケな印象を受ける。うちは今、松本より順位が下なのチャレンジする気持ちで戦わなければいけない。どんな状況でもチームのためにプレーしたい」と松本戦へ向けて気持ちを引き締める。草津はプライドを捨てて勝利を奪いに行く。
草津にとって脅威なのは松本のサポーターだ。草津公式サイトによると、すでにバックスタンドアウェイ席は完売となっている。関係者によると2000人以上の松本サポーターの来場が予想されるという。最近のゲームでバックスタンドに空席が目立つ草津は12節千葉戦、14節栃木戦でアウェイ側バックスタンドをぎっしりと埋められホームジャックを許している。草津にとって今節松本戦は、選手、フロント、サポーターの底力が問われる極めて重要なゲーム。連敗を止めなければ何も始まらない。
以上
2012.05.26 Reported by 伊藤寿学
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