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【J2:第20節 大分 vs 水戸】プレビュー:ワンランク上のチームとなるために大分が主導権を握って結果を出せるか。水戸は3試合ぶりの勝点奪取を目指す。(12.06.17)

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現在、連勝中の大分。第16節千葉戦、第17節東京Vで連敗し、自信を失いかけた姿はもうない。前節の横浜FC戦でも圧倒的に守勢になりながらも、しっかり自分たちの流れがくるまで守り切り、ワンチャンスをものにして勝点3を手に入れた。内容的には褒められたものではないが、田坂和昭監督はこう口にした。
「自分たちのペースではなかったが、自分たちのすることをやってくれた。よく走って、意図的な動きをする意識が高くなった。オーガナイズするなかで、それぞれのポジションで役割を全うしたし、ラインコントロールが凄く良かった」
その言葉のとおり、ラインのアップダウンは統率され、最後まで全員が集中力を切らさずに辛抱強く守った。2試合連続完封で勝利し、自信をつけてきたのは収穫だ。特にGK清水圭介を中心とした守備陣は、簡単には失点しない安定感が漂っている。前節も14本ものシュートを打たれたが、最後の局面で全員が身体を張ったプレーでネットを揺らせなかった。

攻撃では鋭いドリブルで決定機を演出した西弘則がキレを取り戻しつつあり、“裏ストライカー”の三平和司がリアルストライカー森島康仁と並ぶチーム最多6得点を記録するなど、攻撃の軸としてチームの境地を救った。「西が個の力で打開し、三平がしっかり決めてくれた」と田坂監督は横浜FC戦のプレーを賞賛。今週の練習でも自信に満ちたプレーを見せており、今節も活躍の期待が漂っている。
ただ、「サイドまでボールを運べているが、シュート数が少ないのは昨年からの課題」(田坂監督)であるのも事実。早いパス回しやバイタルエリアへのタテパスなど、もっと相手の脅威となる攻撃をしなければいけない。ワンランク上のチームになるには、個の能力だけではなく、主導権を握って自分たちのリズムで得点したいところだ。今節はその第一歩となるか。大分の攻撃的なプレーに注目したい。

大分とは対象的に現在2連敗の水戸。内容は良いが結果がでていない。上位に食らいつくには、もう負けは許されない状況である。一人ひとりが絶え間ないハードワーク、そして球際での強さといった気持ちを前面に出す必要がある。CB2枚が累積でどの選手がピッチに送り込まれるか分からないが、代替選手はモチベーションが高いはず。田坂監督はCBの組み合わせについて、「潰しにくるのか、高さで来るのか。長いフィードを蹴ってくるのか、つないでくるのかで対応が違ってくる」と警戒している。
水戸としては、今後も京都、東京V、湘南と上位陣との連戦が続くだけに、この試合で勝点3もしくは勝点1を持ち帰ることが必至だろう。

以上


2012.06.16 Reported by 柚野真也
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