“Jリーグ元年”。松本にとって記念すべき2012シーズンも、第21節の栃木SC戦でちょうど半分を消化することになる。「あっという間」と思うか、「長かった……」と思うかは人それぞれだが、ここまでの成績(6勝6引き分け8敗の勝点24)は、筆者としては十分評価に値する数字だと考えている。更なる上位進出を目指す松本にとって、夏場を迎え、日程もタイトになっていく後半戦を前にしての栃木戦は、その望みを繋げるための試金石になるだろう。
前節の鳥取戦は、2週間で3試合の過密日程、かつアウェイへの長距離移動ということも重なり、蓄積された疲労が「なければ嘘になる」(反町康治監督)という展開となった。序盤はホームチームにリズムを作られたものの、前半33分に船山貴之があげたゴールを守り切り、1-0で勝利を飾った。終盤は鳥取のパワープレーの前に押し込まれる場面もあったが、苦しみながらもしっかりと勝点3を得た事は収穫だ。開幕当初の“グッドルーザー”から、チームは確実な成長を遂げている。
とはいえ今節は苦戦が予想されそうだ。対戦相手の栃木は直近4試合で勝利から遠ざかっているものの、昨シーズンは終盤までJ1昇格争いに名を連ねていた強豪だ。最後は10位に終わり、チームの中心的存在だったリカルド・ロボや水沼宏太はチームを去ったが、その穴を埋めるべく、菊岡拓朗・菅和範・荒堀謙次などJ2の他クラブで活躍を見せてきた選手を補強。4年目の指揮を執る松田浩監督のもと、「J2を熟知している選手も多く、非常にまとまったチーム」(反町監督)。激しい打ち合いの末に3-4で横浜FCに屈した前節の反省から、今節では選手を入れ替えて望む可能性も高いが、いずれにせよ地力の差はあると見ていいだろう。
対する松本も、試合当日になるまでスタメンが読めない。福岡戦で負傷したボランチのユン・ソンヨルは今節も不出場が濃厚な情勢で、最前線の位置で攻守に奮闘してきた塩沢勝吾も前節の試合中に足を痛めており、強行出場の可能性も含め、どのような顔ぶれで挑むか。反町監督の選手起用が興味深い一戦となる。
もし塩沢が外れるということになると、そのポジションはエイジソンか新加入フォワードのチェ・スビンが埋めることになるだろう。特にチェは、18日に行われた埼玉工業大学とのトレーニングマッチで2得点をあげており、その起用法には注目が集まりそうだ。
「成長した姿を見せたい」と語る船山貴之はもちろん、「大学時代から何人か知っている選手がいる」(飯田真輝)、「(菊岡は清水東高校時代の2年先輩で)怖い先輩でした(苦笑)。上手い人だが、やはり負けたくない」(多々良敦斗)など、両チームの選手間には繋がりも多く、その意味においても、負けたくない、負けられない一戦となる。
以上
2012.06.23 Reported by 多岐太宿
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