19位の富山が勝点差6で追う18位の熊本をホームで迎え撃つ。リーグ前半戦を白星で締めくくって差を縮めたい。対する熊本も勝って上位に食らいついていくことしか頭にないだろう。後半戦での巻き返しを期している両者の意地がぶつかる。
富山は前節の甲府戦で1−4の大敗を喫した。今季2度目の3連敗となり、一時は膨らんだ浮上への期待がしぼみかけている。昨季は夏に調子を上げた。再現するためには今が踏ん張りどころだ。
前節の大量失点は「チームの約束ごとが徹底できなかったこと」(安間貴義監督)が原因。マークする相手を確認しながらラインを上げ下げする、走り込んでくる選手に最後までつくといった基本事項がおろそかになったという。その隙を上位チームは見逃してくれなかった。修正は十分に可能とみており、映像による再確認と基本トレーニングを重ねている。出場停止でDF福田俊介を欠くのは痛いが、組織力で補わなければならない。代わって出場の可能性があるDF吉井直人は「周囲の選手の良さを引き出すのが自分の持ち味。声を出してしっかりプレーしたい」と話した。
前節はFW木村勝太が自身Jリーグ4年ぶりとなるゴールを古巣相手に決めるなど明るい材料もあった。安間監督は「あの得点はGKからパスをつないで奪ったもの。なかなかできる芸当ではない。選手たちは間違いなく成長している」と話す。攻撃陣に負傷者が多いため、前節は守備的MFの森泰次郎が2列目で起用された。今回もオーダーにはひと工夫が必要な状況。スタジアムに足を運び、メンバー発表を楽しみに待ちたい。
熊本は最近5試合で2勝2分1敗と勝点を伸ばしている。前節は北九州と2−2で引き分けたが、攻撃が活発でシュート21本を放った。後半34分、同点に追い付くMF武富孝介の今季7点目は4人が連係して中央を崩して奪った。クラブのJリーグ200点目のメモリアルにふさわしい鮮やかなゴールだった。
フォーメーションは富山と同じ[3-4-2-1]。武富らのドリブルでの仕掛けや裏への抜け出し、MF片山奨典らのサイドからのクロス、前節は出場停止だったFW高橋祐太郎の高さなど攻撃パターンは多彩だ。それをコントロールするのがボランチの養父雄仁と原田拓。決定的なパスを出せる選手が2人もいるのは非常に厄介で、富山は労を惜しまずに彼らにプレッシャーをかけ続けなければならないだろう。
熊本は今季アウェイでまだ勝利がなく(4分6敗)、前半戦のうちにジンクスを破っておきたい。一方の富山も4月30日を最後にホームで白星がない。ともに勝つことの難しさをよく知っており、終了まで熱のこもった攻防が続くはずだ。
以上
2012.06.23 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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