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【J2日記】松本:2008年10月12日――。あの平塚の夜は、最高に熱かった!(12.06.28)

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小澤修一 広報兼下部組織コーチ。クラブの歴史を彩ってきた“レジェンド”だ

松本から駆け付けた多くのサポーターも戦況を見守る

これもまた伝説となった(笑)、松本サポーターによる横断幕

勝利の勝ちどきをあげる選手たち。今井昌太や阿部琢久哉など今も在籍する選手の姿も

7月1日、Shonan BMWスタジアム平塚にて、J2第22節「湘南ベルマーレ対松本山雅FC」の一戦が行われます。両クラブのサポーターはご存知じのことと思いますが、このスタジアムとこのカードで公式戦を行うのは今回が初めてではなく、2008年10月12日、第88回天皇杯3回戦で既に経験済みです。松本から多くのサポーターが応援にかけつけた風景は『J's GOAL』でも紹介されていました。

現在、クラブで広報兼下部組織コーチを務める小澤修一さんは、松本がまだ地域リーグ2部にいた2005年から6シーズンの長きに渡りプレーを続けてきた、言わばクラブの“レジェンド”。この試合でも途中出場を果たしています。
小澤さんによると、松本にとって公式戦ではJクラブと初めての対戦であり、また対戦相手が湘南ということで古巣となる柿本倫明・現アンバサダーは相当気合いが入っていたそうです。また横浜出身のご本人にとっても湘南は思い入れのあるクラブであり、「地元の友達も50人近く来ていた。こんな機会、一生ないだろうと(笑)」と発奮材料には事欠きませんでした。
とはいえ、当時の湘南はJ2所属ながら、菅野将晃監督のもとでJ1昇格争いの真っ最中。対する松本は、まだ北信越リーグ所属でまずはJFL入りを目指す立場。J2の強豪クラブが、地域リーグ所属のクラブに胸を貸すという展開で、厳しい試合になることは想定内でした。

ところが、試合は想定外の真っ向勝負、1−1のスコアのまま進みます。後半途中からの投入だった小澤さんも「一発かましてやろう、と。とにかく1秒でも早く試合に出たくてしょうがなかった」と言うほどの熱い展開に。後半はさすがに地力に勝る湘南が攻め込む展開でしたが、外から見ていた自分も「これは入らないな」と思ってしまうほど、湘南の選手たちが放つシュートは枠をとらえられません。そして、激しい消耗戦の末に延長戦でも決着のつかなかった試合は、遂にPK戦に突入。GK原裕晃選手の好守もあり、松本・5人目のキックが決まれば、松本の勝利となるところまで来ました。
キッカーは小澤さん。多くのサポーターが固唾を飲んで見守ってりおり、キッカーにとっては強烈な重圧がかかる場面……と思いきや、「外しても負けが決まるわけではなかったので、プレッシャーはなかったですね」と自然体で振り抜いたキックがゴールネットに突き刺さった瞬間、ジャイアント・キリング達成! 選手、そしてサポーターが喜びを爆発させました。10月とは思えないほど暑く、熱い平塚の夜でした。
それから松本が天皇杯でJクラブ相手に積み重ねた勝ち星は、実に4つを数えますが、思えばあの夜の勝利は、その歴史のはじめの一歩だったのです。

あれから時が流れ、チーム・スタッフ・選手は新たな道を歩んでいます。小澤さんも同様に、ピッチを離れて、戦いの場所を次のステージへと移しています。しかし――。
「まだ予定は立っていないですけど、できれば行きたいですよね」。思い出のあるスタジアム。選手から裏方へと立場は変わっても、あの熱い夜の記憶が色褪せることはありません。

さあ、今年の7月1日の夜はどのように皆さんに記憶されるのでしょうか? 楽しみでなりません。

以上

2012.06.28 Reported by 多岐太宿
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