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【J1:第16節 C大阪 vs 浦和】レポート:土壇場に柿谷のゴールで追い付いたC大阪が、清武ラストマッチで価値あるドロー。浦和は悔しい勝点1(12.07.01)

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リーグ戦連敗中で下位に沈むC大阪と、ここ6試合で2勝4分負けなしと好調で上位に食い込む浦和という、対照的な両者の対戦は、1-1の引き分けに終わり、勝点1を分け合った。ただ、後半アディショナルタイムに、柿谷曜一朗の執念のゴールで追い付いたC大阪にとっては「価値ある勝点1」(扇原貴宏)であり、逆に浦和にとっては「最後の最後での失点だったので、普通の引き分けより何十倍も悔しい」(加藤順大)結果になった。

この試合は7月からドイツ・ニュルンベルクに移籍する清武弘嗣のC大阪ラストマッチ。雨が降り続く空模様にもかかわらず、大阪長居スタジアムには今季最多の3万6723人がつめかけ、スタンドはアウェイ側ゴール裏の緩衝地帯を除いては立錐の余地なし。清武曰く、「代表戦のような雰囲気」がそこにはあった。さらに、森島寛晃C大阪アンバサダー、ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まった香川真司、ボーフムからフランクフルトへ移籍する乾貴士らも見守るなど、注目を集めるなかで、ゲームは行われた。

勝って清武を送り出すべく、積極的に行きたいC大阪だったが、前半は浦和に主導権を握られる。C大阪セルジオ ソアレス監督も「前からプレスをかけようとしていたが、我々がコンパクトに守備をすることができなかったため、中央に空いたスペースを使われて、実際に先制点につなげられてしまった」と言うように、20分、中央でのワンツーから鈴木啓太にゴールを許した。
ただ、C大阪も黙っていない。清武の相手DFの背後を突く好パス、柿谷曜一朗の動きだしなどで徐々に盛り返すと、30分には清武の左クロスに柿谷が右足ジャンピングボレーを放ち、34分にも清武を起点にケンペスの左クロスに柿谷が合わせるというシーンがあった。しかし、これら2度のチャンスも、浦和GK加藤の好守の前に得点ならず。前半は0-1で折り返す。

後半、時間が経つにつれて足が止まり始めた浦和に対し、運動量で勝るC大阪が攻勢に転じる。ただし、浦和のペトロヴィッチ監督も「後半通して見ても、3回くらいは、少なくとも相手のゴール前で決定的なシーンを作ることができていた」と言うように、浦和にもカウンターから追加点のチャンスが再三訪れるなど、一進一退の攻防が続いていた。

そこで次の1点への意欲が実ったのは、C大阪のほう。途中から播戸竜二を入れて攻撃の枚数を増やし、清武を下げてまで「アグレッシブな力を加えたかった」(セルジオ ソアレス監督)とブランキーニョを送り込み、最後はDF酒本憲幸に代えてFW永井龍を投入。スクランブル態勢で浦和ゴールに襲いかかると、直前のピンチをしのいだあとの、90+1分、キム ボギョンがグラウンダーでの強烈左ミドルシュート。一度はGK加藤に弾かれるも、そのこぼれ球を素早く詰めた柿谷が、最後は冷静にGKをよく見てゴール。その瞬間、それまで大きなコールを送り続けた浦和サポーターの声を完全にかき消すように、スタジアムはC大阪サポーターを中心に大歓声。熱狂のるつぼと化した。

しかし、C大阪側から見れば、「早い段階で1点取れていれば、逆転できていたと思う」と扇原も言うように、同点にするのが遅すぎた。この引き分けで、勝点18となり、同日勝利している大宮に上回られ、J2降格圏内目前の15位に落ちたという現実もある。しかも、清武が去るだけでなく、キム ボギョンがロンドンオリンピック韓国代表に合流するため、7月1日朝の飛行機で韓国に渡った。これまで核となっていた主軸2選手がいないなかで、7月の大事な戦いに臨まなければならないC大阪。順位を上げていくためには、イレブンのさらなる奮起が今後は求められる。

一方の浦和は、「チャンスを決めきれないと、最後に罰を与えられてしまう。そういったゲームの終わり(方)」とペトロヴィッチ監督。目前で勝点2がこぼれ落ちてしまった。「最後に失点してしまったことよりも、追加点を取れなかった自分たちが悪い」と攻撃陣の責任を痛感していた柏木陽介は、「夏の間に、僕たちがボールを回している間に、1点、2点、3点と、取れるチームになっていかないと、なかなか優勝というのは見えてこない」と課題を口にしていた。

「思っていたよりもガチガチで、なかなかうまくいかなかった」と、C大阪でのラストマッチを振り返った清武。途中交代ということも重なり、歯がゆさも残るエンディングとなったが、森島アンバサダー、香川、乾、そしてC大阪のチームメイトやスタッフ、サポーターに温かく見送られ、その拍手や声援に最後まで応えていた。「大阪に来て成長できました。後悔していませんし、よかった」と語る22歳の日本代表は、「一回り大きくなって、成長したい」という思いを胸に、1日早朝、ドイツへと旅だった。

以上

2012.07.01 Reported by 前田敏勝
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