今季のJ2リーグ後半戦の初戦だった前節(第22節)の熊本戦。千葉はスコアこそ0−1だったが、「22試合目にして今年一番ひどい内容」(木山隆之監督)で敗れた。千葉が熊本に4−0と完勝した第15節で優位に試合を進められた要因の一つのサイド攻撃を封じられ、セカンドボールの奪取や攻守の運動量でも熊本に完敗した。
東京V、湘南といった上位チームとの対戦があったにしても、これで直近3試合は1分2敗。第22節終了時の失点数14はJ2リーグ最少だが、第19節鳥取戦から4試合連続で失点している。今季、堅守をベースに『いい攻撃はいい守備から』という戦い方をしてきただけに、千葉が先制点を奪えると余裕を持った戦いがしやすい。だが、今季、相手に先制点を許した試合は5試合と少ないものの、逆転勝利はわずか1試合(第11節北九州戦で2−1の勝利)と、反攻力が不足。また、先制しても追加点が取れずに追いつかれたり、ここぞというところの『1点』が取れなかったりして、勝ちきれない試合もあった。
J2での過去2シーズン、選手個々の能力や選手層といった戦力は『J1クラス』と言われながら、個の能力をチーム力に結びつける強化ができなかった。1年をかけて右肩上がりに成長していく他のチームに抜かれ、後半戦に失速する形でJ1昇格を逃し続けた。木山監督も選手たちも言うように「ここからが勝負」。今節は正念場といえる一戦だ。
前節(第22節)の京都は、選手の連動性が高く、素晴らしいパスワークからMF中村充孝が先制点を奪ったものの、相手のサイド攻撃に対応したあとのこぼれ球から失点して、1−1の引き分け。第17節富山戦から2試合連続で引き分け、第19節愛媛戦からは3連敗だったため、6試合勝利がない。それでも、前節は攻守両面でアグレッシブな姿勢や粘り強さが見られ、復調傾向にある。今節は、前節は出場停止のDFバヤリッツァに代わってスタメン出場だったDF染谷悠太が累積警告で出場停止。だが、バヤリッツァが出場停止明けで、最終ラインに高さと強さが戻ってくる形だ。
千葉と京都は第2節に対戦し、京都が2−0(得点者は中村、FW原一樹)で勝利。千葉は昨季の対戦で第26節は1−2(得点は千葉がMF村井慎二、京都がオウンゴールとFW宮吉拓実によるもの)、第5節は0−1(得点者は京都のFW久保裕也)と敗れ、さらにその前に対戦した2009年シーズンも1分1敗と、最近は相性が悪い。特に、昨季や今季の対戦では京都のパスワークに翻弄され、苦戦する傾向にある。
千葉の最近の失点シーンではマークミスが目立つが、ラストパスの出所にプレッシャーがかかっていないのも問題だ。京都には千葉のディフェンスラインの背後に飛び出されてチャンスを作られやすいが、パスの出し手に厳しくプレスをかけて防ぎたい。とはいえ、全てのパスを封じられるわけもなく、縦に入る勝負のパスをケアしたいところだ。また、過去2シーズン、千葉は得点パターンや得意な攻撃の形に相手が対策を講じると、それを上回るものを作れなかった。バリエーション作りは一朝一夕にはいかないが、労を惜しまない連動性に加え、細部の精度や質を高めて相手に脅威を与えたい。積極的にシュートを打つ姿勢は必要不可欠だが、シュートのほとんどが枠外では得点の可能性は高まらない。
今節は、千葉のホームタウンの市原市、千葉市の小・中学生に配布された『ふれあいパスボート』を利用対象日。日曜日のナイトゲームではあるが、普段はなかなかフクアリに来られない小学生や中学生にもスタジアムで声援を送って選手を後押ししていただきたい。
以上
2012.07.07 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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