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【J2:第26節 岡山 vs 千葉】レポート:千葉が無失点・1ゴールを守って勝利。7戦勝利のない岡山だが、攻撃面の光明は見出せた。(12.07.30)

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前半は千葉がラインを上げて能動的にゲームを進め、後半は岡山が自由な攻撃の形からチャンスを作った。力は拮抗していた。このゲームで千葉が取るべきだったのは追加点で、岡山が手に入れられなかったものは近づいたゴールへのあとひと押しだった。

岡山はボランチ・千明聖典、右ワイドの澤口雅彦、またシャドーの金民均も低い位置でボールを奪って、FW川又堅碁の動き出しに合わせてシンプルに前線に送った。意識していたのは、縦に速い攻撃。多少の固さがあり、また裏への意識が強すぎる部分は確かにあった。一方、千葉は中盤でボールを拾い、ボランチ・佐藤勇人、大岩一貴、武田英二郎の両SBも絡んでパスを繋いだ。トップはリカルド ロボと深井正樹。前回4月の対戦と同様に「引いて構える」岡山を想定して移籍後初めて先発起用されたロボは、期待に応えてボールを収めようとし、深井は自由に動いてボールを引き出す。繋ぐだけでなく、兵働昭弘はミドルシュートを放ち、岡山ゴールを脅かす。

先制点は鮮やかだった。前半25分、中央のロボから右サイドを駆け上がって来た大岩へ。大岩が右SH大塚翔平に預け、大塚の送ったクロスをフリーでいた兵働が右足で振り抜く。このゴールによって気温30.6℃、湿度69%のピッチのテンポが上がる。そして後半、より多くの見せ場を多く作ったのは岡山。開始早々、金民均の仕掛けから澤口雅彦が放ったシュート、千葉のGK岡本昌弘の負傷で交代したばかりのGK櫛野亮を襲うボランチ・仙石廉のミドルシュート、そして後半20分、ドリブルで左サイドを上がった石原からのクロスに川又が頭で合わせるシーンでもスタジアムは大いに湧いた。

後半30分に投入された上條宏晃は7月半ば、練習中に右手第4中手骨を骨折したが、先週木曜には「また折れてもやります」と意気込んでいた。このゲームで決められなかったことには反省しきりだが、後半アディショナルタイムに見せた、クロスへの飛び込みは豪快で、その迫力は期待感を募らせる。ピッチ上で光っていた右手の白い包帯が、まだ若いファジアーノ岡山の、新しいエポックへの道標にさえ見えた。石原、上條、関戸健二、同じくU-23の前線のプレーヤー、川又、金民均でゴールを量産することも不可能ではないはずだ。

圧倒的な強みを見せつけるわけではないが、隙を見つければ完璧について、ミスの少ないプレーで守って勝点3を奪う千葉。「守備としてはセンタリングの一歩引いたエリアを使われたので、そこを課題としていきたい。前を信じてやっていく、無失点に堪えるチームのセオリーを取り戻したい」とDF竹田忠嗣。失点は続いているが、堅守が崩れているとは思えない。

4月から5月にかけて岡山は、8戦を無敗で戦った。そして今、岡山は6月17日の湘南戦から7戦連続で勝利がない。「結果は付いてないけど、8戦負けなしの時よりもむしろ内容はいいと思う。自分はそう思ってます」。こう話すのは澤口。ゴールへの狙いは、結果が出ないことで研ぎ澄まされてきている。結果が出ることで勢いに乗ることの出来た前半戦。結果が出ないことで基本に何度も取り組む現在。どちらも同じくらい貴重な時期だ。そして、これは勝敗とともに大切なことだが、前半戦も後半戦も岡山のサッカーは見ていて面白い。

以上

2012.07.30 Reported by 尾原千明
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