今季はいまだ上位陣の混戦状態が続いているが、その原因のひとつが強豪と呼ばれるチームの低迷にあることは間違いない。特に昨季の首位を最後まで争った柏と名古屋が思うように勝点を伸ばせていない現状も、勝点の平均化を招いた一因だろう。残り11試合の今でも、8位名古屋と首位広島の勝点差は8であり、まだまだ諦めるような状態ではない。もちろん“奇跡の”と言われるほどの怒涛の追い上げが必要ではあるのだが、9月は今節の5位柏と、26節の広島との直接対決があり、勝点差を縮める絶好のチャンス。「Never give up」が身上のチームは、逆転での優勝を少しも諦めていない。
その思いに呼応するように、名古屋のチーム状態は上昇傾向にある。今週のトレーニングではケネディが全体練習に復帰。前週までは別メニューでのリハビリが続いていた前線のターゲットマンの復活は、何よりの朗報だ。柏戦ではベンチスタートが濃厚だが、「ジョシュアがベンチにいるのは心強いですよね。安心して飛ばせます」(小川佳純)とチームに与える影響は大きい。それは、相手チームに与えるプレッシャーとしても相当なものだろう。また、守備的に粘り強く勝利した前節の結果を受け、普段はあまり行わない戦術練習を今週も継続。やるべきことを明確にした上でホームゲームに臨むことになる。
8月の4試合を3分1敗の未勝利と苦戦した柏は、前節で磐田に0−3の完敗を喫しての今節となる。前半で近藤直也が一発退場し、残る時間を10人で戦う厳しい試合展開で、点差以上にゲームを支配された。しかも今節では近藤だけでなくジョルジ ワグネルも累積警告で出場停止。攻守のキーマンを欠いてのアウェイゲームは、選手層と指揮官の采配が問われる一戦となった。それでもエースのレアンドロ ドミンゲスは健在、前線の核となった工藤壮人も二桁得点を記録しているなど戦力は十分。割り切ってカウンターに徹してきても怖いチームだけに、名古屋としては油断などしていられない。
名古屋は前節同様に、玉田圭司を頂点に置く3トップで挑むことになりそうだ。ケネディのスタメン起用の可能性もあるが、その時は玉田か永井謙佑、金崎夢生をスーパーサブに置く贅沢な陣容ができ上がる。前節川崎Fで決勝点を挙げた金崎は現在絶好調。練習でもキレのあるドリブルを披露しており、サイド攻撃の核となる働きに期待が持てる。ケガから復帰したばかりの玉田も慣れない1トップでのプレーにも「感触は悪くない」と語っており、「監督からはあまり下がってくるなって言われてるけど、試合になったら自由にボールを触りに行くよ(笑)」と余裕の笑み。チームの惨状に早期復帰を決め、まだ足首のケガは完治していないが、古巣との対決へ良いメンタル状態を作ってきている。
試合は柏の出方によって展開が決まる。前線に高さがない名古屋は「まず守備から入って、結果にこだわる」という小川の言葉通り、川崎F戦同様の引き気味のスタイルで迎え撃つことになる。DFラインにダニエルが戻ってきたことで守備は安定するだろうが、あえてリスクを背負うマネはまだしないだろう。20周年記念試合でG大阪に惨敗した次のホームゲームであれば、なおさらにまずは結果を重視するはず。その相手に対し、柏がポゼッションとカウンターのどちらに比重を置いてくるか。名古屋としてはボール支配率を柏に渡してカウンターに徹した方が、永井や金崎、そして玉田が生きる。それを見越して柏も引いてしまえば、展開は膠着することになる。苦境にある2チームがそれでも勇気を見せるか、現実を取るか。両指揮官の采配も含めた頭脳戦、心理戦の成否が結果を左右する。
以上
2012.08.31 Reported by 今井雄一朗
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第24節 名古屋 vs 柏】プレビュー:苦戦が続く昨季の首位を争った強豪2チーム。上昇傾向にある名古屋は上位・柏を叩いて上位陣復帰を狙う。(12.08.31)
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