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【第92回天皇杯 2回戦 大宮 vs 秋田】プレビュー:大宮の天皇杯初戦の相手は昨年度JFL得点王を擁するブラウブリッツ秋田。大宮は勝ってリーグ戦につなげたい。(12.09.09)

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大宮は天皇杯初戦、JFLのブラウブリッツ秋田を熊谷陸上競技場に迎える。J1リーグでは17位と降格圏に沈み、5日の練習終了後にはバーベキューで決起集会を開き、「もう一度チームで一つになってやっていこうと気持ちを新たにした」(深谷友基)。リーグ戦残り10試合というこのタイミングで、下位カテゴリーのチームと戦う機会を、「勝てば良いきっかけになる。勝ち癖を付けること、勝つ喜びを味わうのは大事なこと」(渡邉大剛)と、リーグ戦につなげるために最大限有効に生かしたいところだ。

ブラウブリッツ秋田はTDKサッカー部として1965年に創部され、2006年にJFL昇格を果たし、2010年よりクラブチームとなった。ホームスタジアム改修の目処が立たないため準加盟申請は見送られ続けているが、かねてからJリーグ加盟を目指す姿勢を打ち出しており、今年3月にも岩瀬浩介社長が「サッカーのパワーで秋田の街を変える。秋田県の子どもたちに夢、勇気、感動を与えるために1年でも早くJリーグに昇格したい」と発言している。JFL昇格以来の順位は8位(2010年)〜14位(2011年)と中位から下に甘んじており、スタジアム問題も含め超えなければならない課題が山積みだが、天皇杯の舞台でJ1を倒し、それをJリーグ昇格への起爆剤にしたいところ。ブラウブリッツにとっても、ぜひとも勝ちたい事情がある。

秋田のサッカーはシンプルだ。FC東京や山形、京都、栃木などに在籍した長身FWの松田正俊にボールを集めて攻める。かつて京都でチームメイトだった渡邉が「フィジカルでゴリゴリくる、怖いFW」と評するように、2011年には20得点でJFL得点王となっているし、天皇杯1回戦でも松田が出場した後半にペースを握り返し、セットプレーからDF松ヶ枝泰介の決勝ゴールにつなげている。
その松田へのボール供給源にもタレントがそろう。かつて大分や鳥取、松本に在籍したMF川田和宏は、国見高校の後輩の渡邉によると「左足を持ってる」とのこと。また、同じく左利きのMFで、名古屋〜熊本〜湘南を渡り歩いた平木良樹については、「キックがすごい上手かった」(長谷川 悠)、「超上手いっす」(金久保 順)と、流通経済大学の後輩たちが口をそろえる。平木は出場微妙との情報も入っているが、セットプレーも含めて大宮にとっては警戒が必要だろう。

一方の大宮は、「しっかり戦って相手を倒すことはもちろん、リーグ戦の次節・鳥栖戦に向けての準備もしなければならない」とベルデニック監督が言うように、控えメンバーにチャンスを与えるのではなく、残留争いを勝ち抜くためにベストの布陣で臨む。本来ならば新戦力のフィットという目的も加えたいところだったが、ノヴァコヴィッチが前節のさいたまダービーで退場処分となったことと、ズラタンがスロベニア代表招集で不在のため、それが果たせなかったという事情もある。とはいえケガで戦列を離れていた本職サイドバックの村上和弘が復帰を果たし、ダービーで負傷した片岡洋介の穴に河本裕之を本来のセンターバックで試運転できるという点で、この試合の意義は大きい。
特に注目は2トップの一角に入りそうなチョ ヨンチョルだ。鈴木淳前監督時代には左サイドの不動のレギュラーだったが、監督交代以降は戦術的な問題からFW起用が多くなり、結果が出せないまま調子を落としてこのところはスタメンを外れていた。しかし2日の練習試合では2ゴールを挙げ、「調子が上がってきたし、チームのやり方もはっきりしている。ボールをもらえるスペースが見えてきてる」と、本来のアグレッシブさを取り戻しつつある。コンビを組む長谷川も「僕がボールを収めることで、ヨンチョルができるだけ前を向いてプレーできるようにしてあげたい」とサポートする構えで、彼のスピードとドリブルが復活すればリーグ戦への大きな収穫となる。
またもう一人、FW清水慎太郎も復帰に期待がかかる一人。7月末からケガで戦列を離れていたが、先週から全体練習に合流し、2日の練習試合では25分間プレー。「まだ痛みがある。コンディションは40%くらい」とのことだが、ゲーム形式の練習で主力組に入る時間もあり、試合展開によっては短い時間ながらも出場がありそうだ。

実力差からいって大宮の優位は揺るがないだろうが、何が起こるか分からないのが天皇杯。大宮も昨年、同じ熊谷で、福岡大学を相手にPK戦の末に敗れる不名誉を記録した。試合の構図としては攻める大宮と、引いて守ってロングボールを松田に集めて一発にかける秋田となるはずで、大宮としてはできるだけ早い時間に先制点が欲しい。あまりに長い時間0−0のまま推移するようだと、プレッシャーがかかってくるのは大宮のほうだ。
ベルデニック監督は、「3部のチームが1部のチームを倒す例は、世界中のどこのカップ戦でもよくあること。相手を過小評価して戦いに臨んだときにそれが起こる」という。指揮官自身がそれを分かっていながら、大宮は現在のチーム状況から、目線を目の前の秋田よりもその先の残留争いに向けざるを得ないところに、秋田にとっては付け入る隙があるだろう。秋田を率いる横山雄次監督は、大宮で現役を終えてからユース監督など大宮で指導畑を歩んできただけに、大宮についての情報や対策も人一倍持っていると見て間違いない。気の抜けない戦いになりそうだ。

以上

2012.09.08 Reported by 芥川和久
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