他会場の結果からもわかるとおり、違うカテゴリーのチームと当たることが多い天皇杯初戦は、Jのクラブにとって最も難しい試合のひとつである。しかしながら、実力差どおりの試合内容で7つの得点をあげるゴールラッシュで大勝。「こういう試合はたいがい苦戦するんですけどね」と、キャプテンマークを巻いた本田拓也も予想を覆す結果を喜ぶ。ジョルジーニョ監督も「立ち上がりから試合の最後まで、しっかりとした姿勢と意気込みでやって欲しい、と要求したところ、選手たちがそれを実践してくれた」と称賛。最後に筑波大に1点を返されてはしまったが、「7点を取るということは、それを求めてやらない限り取れない」と監督が述べたとおり、90分間攻め続けた結果、実力差どおりの戦いを見せることに成功した。
ただ、序盤から鹿島がペースを掴んだわけではなかった。筑波大のハイプレスに惑わされパスを繋ぐことが出来ない。全体的に運動量が少なくパスコースができないため、最終ラインからアバウトなボールを前線に送り込む場面が多かった。しかし、時間の経過とともに柴崎岳が流れを変える。センターバックからパスを受けられるポジショニングに修正すると、そこからスムーズにボールが配球されるようになる。すると、先の柏戦から好調な右サイドが活性化。チャンス自体は単発だったが、ボールの支配率で相手を圧倒するようになると、炎天下のなかで走らされた筑波大のフィールドプレーヤーたちの動きは次第に鈍くなっていった。そして35分、不必要なファウルからFKを与えてしまうと、これを遠藤康が直接蹴り込み鹿島が先制すると、38分にも遠藤が追加点をあげ、2-0とリードして前半を終える。
後半から攻撃的な[3-4-3]に布陣を変え前に出る筑波大。しかし、53分に、左SBとして公式戦に初めて出場した土居聖真が高い技術を見せる。ゴールライン際でディフェンスをひらりひらりと次々にかわし、最後はゴール前で待っていたジュニーニョへプレゼントパスを送り3点のリードを奪う。
その後も攻め続ける鹿島。右CKからのこぼれ球を拾ったファーサイドで拾った青木剛が、逆サイドへ冷静に流し込み4点目。ジュニーニョと岡本英也のパス交換から中央を崩して相手DFを寄せると、最後は左サイドに余っていた遠藤がミドルシュートを叩き込み5点目。高い守備ラインを取る筑波大の裏に抜け出した岡本が確実にシュートを決めて6点目。青木のFKをゴールキーパーが弾いたところを昌子源が詰めて7点目。最後まで攻撃の手を緩めずにゴールを奪った。
しかし、それだけゴールが生まれたのも筑波大が最後まで一矢報いることを諦めずにいたからこそ。その思いが結実し、90+3分にゴール右に持ち出した赤崎秀平が、逆サイドのゴール左上に決まるすばらしいシュートを決め、1点を返して試合は終了した。
これにより鹿島は公式戦3連勝。「勝ち癖がついてきた」(本田)というように、ゲームの入りはそこまでよくなくとも、落ち着いて試合を運び、ペースを掴む試合ができるようになってきた。
「僕はリーグ戦やナビスコカップに向けてなにか関連性を見出すことができるかと言われれば、それは別のものだと思います」
この勝利が、リーグ戦やヤマザキナビスコカップに結びついていくことについては否定したジョルジーニョ監督。しかし、どんな相手でも、どんな試合でも100%を出し切る姿勢が続いたことは、必ず次に繋がるはずだ。
以上
2012.09.09 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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