今日の試合速報

JリーグGW招待キャンペーン
JリーグGW招待キャンペーン

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第25節 大宮 vs 鳥栖】プレビュー:必勝の大宮、リーグ最少失点の鳥栖DFをこじ開けられるか? 戦いは既に始まっている。(12.09.15)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
いよいよリーグ戦も残り10節。勝点24の17位と残留争いに片足どころか両足どっぷり漬かっている大宮が、シーズン前の大方の予想を裏切り現在5位と優勝争いにも加わる勢いの鳥栖をホーム熊谷陸上競技場に迎える。ファーストラウンドは5月12日の第11節ベストアメニティスタジアムで行われ、大宮が青木拓矢のゴールで先制するが、後半アディショナルタイムに鳥栖が藤田直之のロングスローからオウンゴールで執念の同点弾。大宮は(当時の)エース・ラファエルをケガで、鳥栖は豊田陽平を出場停止で欠いていただけに、今の順位に関係なく、この熊谷で決着を付けたいとの思いは両チームともに強いはずだ。

とはいえ現在の状況は、17位と5位である。アウェイでもあり鳥栖が勝点3にどうしてもこだわる必要はないが、大宮にとって「引き分けで勝点1は負けに等しい」(村上和弘)といってもいい。つまり、現在リーグ最少失点(21点)の鳥栖に対し、是が非でもゴールを奪うために攻撃的にいかなければならないわけで、それは鳥栖にとって願ったりの展開であろう。ベルデニック監督は鳥栖を評して、「Jリーグの中でも特殊なチームだ」という。「ほとんどのチームがボールを保持して主導権を握るサッカーを志向している中で、鳥栖は逆に相手に主導権を握らせて、アグレッシブな守備からボールを奪い、少ない本数のパスでゴールに迫ろうとする」と。さらに厄介なのは、「相手ゴール前まで迫る回数は多くないが、決定的チャンスを決めきる選手がいる」(金澤慎)ことで、大宮は、鳥栖の注文通りにボールを保持して攻めなければならないが、「中央や自陣でのボールロストは即失点につながる」(渡邉大剛)と、主導権を握りながらそれゆえに失点の恐怖と背中合わせで戦うことになる。
こう見ると大宮に勝ち目は薄いように見えるが、両者はともに日曜日に行われた天皇杯2回戦をJFL勢と戦っており、大宮はブラウブリッツ秋田を2−0で降し、鳥栖はカマタマーレ讃岐に0−1で敗れた。これは大宮に鳥栖攻略の大きなヒントを与えたようだ。
まずこの天皇杯で鳥栖は、通常のリーグ戦ではあまり見られない、引いた相手を崩す時間の長い「ぎこちない」(渡邉)戦いを強いられた。そもそも大宮としても、理想はともかく現実に勝点を奪った試合の多くは、相手に押し込まれる展開からカウンターで得点している。もちろん、より切実に勝たなければならないのは大宮である以上、鳥栖が注文通りに乗ってくれなければ無駄に時間を費やすことになるが、「相手の強みでない展開に上手く誘い込めれば、効果的にゴールを奪えるチャンスになると思う」(渡邉)。
また大宮がボールを保持して攻める場合に、ベルデニック監督は選手たちに「競り合いのシチュエーションを避け、ボールを早く動かすこと」を要求している。「ボランチからのクサビのパスは狙われていて難しい。サイドに早めに展開して、裏に抜けるパスやサイドチェンジで揺さぶり、FWのワンタッチのコンビネーションでゴールに迫る」(金澤)ことで、危険なエリアでのボールロストを極力避け、効果的な攻撃につなげる構えだ。鳥栖の天皇杯を分析した結果、内容はここではとても明かせないが、鳥栖のディフェンスの具体的な弱点を大宮はつかんでいる。大宮は天皇杯でノヴァコヴィッチと東慶悟を欠いて戦ったが、その2人がそろって2トップを形成し、サイドハーフにはカルリーニョスとチョ ヨンチョルが入る見込み。好調の“夏男”長谷川悠を下げ、オリンピックから帰還して以来サイドハーフとして起用し続けた東慶悟をトップに、逆にこれまでトップで起用していたチョをサイドハーフに入れるのは、その弱点を効果的に突くためにほかならない。
さらに守備においても、「トヨ(豊田)にどういう合わせ方をしてくるか」(渡邉大剛)の分析はできている。「隙を与えると貪欲にねらってくるから、しっかりみんなで抑えることが大事」と、天皇杯では頭部裂傷のため約10分間の出場にとどまった河本も、本職のCBで菊地とともに相手エースを封じ込むつもりだ。

もちろん鳥栖も敗戦からしっかり修正してくるだろうし、大宮の弱点を研究してくるはず。もしかすると互いに守りを堅め、カウンターで少ないチャンスにかける地味な一戦になるかもしれない。いかに自分のリスクを少なく、効果的に相手の弱点を突くか、いかに相手に力を出させないか、そういうサッカーもある。ちなみに今回、陸上トラックのある熊谷陸上競技場競技場での開催ということで、大宮は特別企画としてタッチライン脇に『フィールドシート』を設けるという。まさか「何より怖い武器」(北野貴之)である藤田のロングスローを封じようというのではあるまいが、多少は助走が取りづらくはなるだろう。スカウティングも含めて、戦いはとっくに始まっているのだ。日本一の暑さで知られる熊谷にふさわしい、この残暑のようにジリジリとした、神経を焼くような戦いになるのだろう。

最後に、遠く鳥栖から訪れるサガンサポーターの皆さんには、おそらくシーズン前に楽しみにしていたであろうサッカー専用のNACK5スタジアム大宮での開催でなくて、申しわけないというか気の毒な気持ちを個人的に持っている。だが今年、年に一度の熊谷開催で大宮は、NACK5にはない広大な競技場周辺のスペースを生かし、『AKB40.9パーク』(アルディージャ熊谷万博の頭文字に、熊谷が記録した国内最高気温40.9度をかけている)と題した質・量ともに大宮史上最大級のイベントを用意している。ぜひ楽しんで行っていただきたい。

以上

2012.09.14 Reported by 芥川和久
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2026/05/07(木) 10:00 【ミッドウィークのゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ百年構想リーグ 全ゴールまとめ【0506】