前節の岡山戦で、愛媛は3ヶ月続いた長いトンネルをようやく脱した。「戦術と戦術、我慢と我慢のぶつかりあいで、どちらが先に倒れるかという勝負だった」とバルバリッチ監督は振り返ったが、いずれの勝負においても愛媛が岡山を半歩上回ったようなギリギリの勝利だった。
まず戦術面では、今シーズンのベースであった4−4−2ではなく、岡山と同じ3−4−3を選択。ただ、バルバリッチ監督が「守備は実質5人だった」と語ったように、岡山のカウンターに対するリスクマネジメントを最優先に考えて事実上は3−6−1もしくは5−4−1という形で試合を進めた。「本当にやりたいサッカーではないかもしれない」とも指揮官は示したが、ポゼッションに固執したこれまでのサッカーではなく、勝つためのサッカーを選んだ。ボールを奪った後も、できるだけ時間をかけずにゴールを目指し、石井謙伍の先制点を導き出した。
バルバリッチ監督は「勝てないと自信を失うし、失点の仕方が悪いと余計に自信を失う」と指摘し、さらに「例えば富山戦のように3本のシュートで失点をして敗れたり、逆に横浜FC戦では数多くのチャンスを多く作ってもミスからの失点、ナイーブな失点をしてしまっていた」というチーム状況も考慮した上で、岡山戦のような戦い方を決断した。なりふり構わず勝利だけを考えた末に、相手との我慢比べにも勝ってようやく勝点3をつかみ取ったということだ。
同じような状況は昨シーズンもあった。シーズン終盤、愛媛は13試合勝てない状況に陥ったが、その未勝利を脱したのは最終節だった。ただ、今シーズンはまだ7試合残されている。そこをどう戦い抜くかということは来シーズンにもつながる重要なポイント。もう一度、結果と内容を求めて戦い抜かなければならない。
その点で、今節の千葉戦もゲームの進め方に関しては、前節と大きく変わることはないだろう。ただ、前節の岡山戦と異なる点は千葉が4−4−2であること。バルバリッチ監督は千葉戦に向けて最終ラインの枚数を明言しなかったが、前節と同じ3バックを選択すれば、愛媛が必然的に守備に長い時間を割く戦い方で試合が進むだろう。その時に、千葉はどのような形で引いた相手を崩していくか。ピッチの幅を広く使い、愛媛の守備を揺さぶることができるか。慌てず、愛媛のブロックをずらしていくことが必要だ。その中で、前節の東京V戦のようにサイドから得点を奪うことができれば理想的だろう。
逆に、愛媛としてはじっくり守って相手のミスを突いていきたい。そのためにも、先に失点を与えないことが重要。愛媛も残りの7試合を勝つことは重要だが、それ以上に昇格という使命を負った千葉にとっては、時間の経過は必ずプレッシャーに変わるはず。そこで生まれた隙を逃さず勝ち切れるか。岡山戦同様、高い集中力を維持して今季2度目の連勝を成し遂げたい。
以上
2012.09.29 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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