10月になり、J1が残り7試合となっても、上位の混戦は続いている。しかし、優勝争いの集団が、徐々にばらけてきた。
仙台は現在そのなかで2位につけている。1位の広島、3位の浦和と先頭集団を形成している状態ともいえ、優しい人からは「三強」と言われることもある。しかし前節の結果、首位の広島と2位・3位の勝点差はともに5となり、少し離されてしまった。そのために1トップ2シャドーのような位置関係になっている。仙台はこれからの戦いでシャドーの位置から飛び出して、再び首位に返り咲くことを目指す。
しかしその仙台は今節、やっかいな相手をユアテックスタジアム仙台に迎えることとなった。こちらもひとつも負けられない戦いが続いている、G大阪である。こちらは現在残留争いという違う目標があるが、一つでも上の順位を目指すという点では同じ。前節・鹿島戦では終了間際の同点ゴールで引き分けに持ちこみ、その前の浦和戦では大量5得点と、看板の攻撃力が爆発して得点数は現在リーグ最多の54。混戦のJ1でライバルたちを抜くためには勝利を重ね続けるしかないが、その爆発力を武器に調子を上げている。
現在のG大阪の攻撃力を支えている選手の中で、特筆すべきは途中加入のふたり。仙台の上本大海が「あのふたりは今のJ1で最も危ない選手」と警戒する家長昭博とレアンドロだ。相手の守備ブロックの間にいつの間にか潜り込む家長だけでも脅威だが、レアンドロは第19節以降8試合に出場して11得点と猛威を振るっている。第27節終了時点での仙台の最多得点者ウイルソンが10得点ということを考えれば、G大阪の背番号9の恐ろしさが一層分かるというものだろう。二川孝広や遠藤保仁が彩るパスワークをゴールに変える職人がいることで、G大阪は敵地でも攻撃寄りのバランスを維持することができるといえる。
対する仙台はリーグ2位タイの失点の少なさを誇る組織的な守備で、このG大阪を抑える必要がある。しかし「なるべくなら先制点は取られたくないが、あまり気にしすぎても勝点3は逃げる」と、手倉森誠監督はナーバスになってチームが守備的を通り越して受け身になってしまうことを警戒する。仙台は今季、昨季よりも高い位置でコンパクトな布陣を組んでプレッシャーをかけていく「攻撃的守備」も得意とするようになったために、相手の攻撃を警戒する中でも「攻撃的守備」を生かしたいところだ。
前節・清水戦で先制後に試合を落ち着いて進められなかった反省から、角田誠は「得点後など、状況を見たゲームコントロールをもう一度心がけたい。オープンになったところを相手攻撃陣に走られないように」という注意点を挙げた。その一方で「ボールを取った後の鋭いカウンターを、仙台は少ない人数であっても完結させられる強みがあります。少人数でも多人数でも、思い切った速攻はいつも以上にG大阪に効くと思う」と、彼は続ける。
パスワークを寸断したり、ボールの受け手を守備ブロックに閉じ込めたりする組織的な守備。そして、ボールを奪ってからは、迷いなくパス&ムーブを繰り返しての速攻。もともと攻守のバランスをウリにしてきた仙台が、前に重心をかけてきた相手に対してもそのバランスのもと戦えるかが、勝利のカギとなりそうだ。
優勝争いと残留争い、それぞれの渦中にあるチームの激突のなかでは、少なからずプレッシャーが選手を襲う場面もあるだろう。重圧を受けても心のバランスを失わず、普段のスタイルを発揮して戦うことが、両チームには求められている。
以上
2012.10.05 Reported by 板垣晴朗
J’s GOALニュース
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