残留を争う21位・富山、20位・鳥取との直接対決。その差は勝点2。富山は勝って20位への浮上を目指し、鳥取はリードを広げたい。
富山は前節・岡山戦で1−1の引き分け。前々節で最下位・町田に敗れたショックを引きずらず踏みとどまった。
今回、再び巡ってきた残留争いの大一番に向けて調整は順調だ。今週のトレーニングは攻撃面に絞って実施。前節の課題を踏まえ、前線の選手にボールを当てて連係するプレーの精度向上に取り組んだ。5日はスルーパスからのシュート練習で総仕上げ。次々とゴールが決まり、「ナイスシュート」と仲間を称える声が絶え間なくあがった。4日の紅白戦もボールがよく動いて上々の内容。チーム状態が右肩上がりにあることは間違いなさそうだ。
「攻撃はだいぶ良くなり、ボールも回るようになってきた。あとは決めるところ」とMF朝日大輔。そして「直接対決で勝つのと負けるのでは大きな違いがでる。町田戦では相手がかなりの意気込みでぶつかってきた。今回はうちが下位にいるわけで、あれぐらいの気迫で臨まなければならない」と話した。
正念場を乗り切れるだけの裏付けが備わりつつあり、決戦に向けてモチベーションも高い。安間貴義監督は「町田戦では気持ちが入りすぎて右往左往した場面があった。心は熱く、頭は冷静に戦えるかどうかが今回のポイントになる」と語った。
鳥取も前節は踏ん張って2−0で草津を撃破。前々節の松本戦で1−7の大敗を喫したが立て直した。最近5試合は山形に2−1で勝ち、甲府と1−1で引き分けるなど2勝1分2敗。JFLでの苦労が長かっただけに残留にかける想いはかなりのものがあるはず。ここで一気にライバルを突き放したいところだろう。
MF美尾敦とMF実信憲明のベテランを中心にしたパスワークと、前線からのアグレッシブな守りが特長。5月3日・第12節の対戦では、美尾のミドルシュートで先制し、GK小針清允の好セーブもあり1−0で逃げ切った。最近は[4-3-3]のフォーメーションで好成績を残している。
富山は前節のようにボール奪取後のつなぎが安定すれば、速攻・遅攻を織り交ぜて主導権を握れるだろう。鳥取のハイプレスをいなしてパスを回せるか、チームの成熟度が試される。DF池端陽介は「攻め手になるか、受け手になるかで展開は違ってくる。鳥取はガンガン来るので受けに回って相手を勢いづけてしまうと苦しくなる。前節に同点ゴールを挙げた(足助)翔君のように気持ちを出して立ち向かいたい」と話した。
ともに得点が少なく失点が多い。理由があって下位に低迷したわけで、今回もどちらかの一方的な試合展開は想像しづらい。安間監督が常々「勝負はセットプレーと凡ミスで決まる」と繰り返しているように、ひとつのチャンス・ピンチでスコアが動くことは十分に考えられる。最終的に勝利を手にするためには、失点にめげない粘り強さと追加点を狙い続けるどん欲さが必要だろう。富山はFW平野甲斐やFW西川優大、MF木本敬介、鳥取はFW住田貴彦やMF奥山泰裕といったスパーサブが控えており、終了まで試合の行方は分からない。
以上
2012.10.06 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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