本文へ移動

今日の試合速報

アジアの頂点まで、あとひとつ! AFC CHAMPIONS LEAGUE 決勝第1戦 5.11(土)19:00KO 横浜FMvsアルアイン 横浜国際競技場 DAZNでLIVE配信!
アジアの頂点まで、あとひとつ! AFC CHAMPIONS LEAGUE 決勝第2戦 5.26(日)1:00KO アルアインvs横浜FM ハッザーア ビンザイード スタジアム DAZNでLIVE配信!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第30節 F東京 vs 札幌】プレビュー:F東京が今最も危険な札幌を可変システムで迎え撃つ(12.10.26)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ランコ ポポヴィッチ監督は「札幌は今、ノビノビとプレーしている」と評した。札幌はここ4試合、3バックシステムで戦ってきた。戦術は明快だ。守備に人数を掛けてカウンターで攻め込む。そのやり方で浦和を破り、鹿島を無失点に押さえ込んだ。すでにJ2への降格が決定しているが、残りのシーズンで伸びしろを探して挑戦を続けている。プレッシャーから解放された札幌は、今最も危険なチームの一つになりつつある。ただし、今節はストッパーの枚数が足りない。奈良竜樹がU−19日本代表に招集され、櫛引一紀が出場停止、さらにはジェイド ノースを負傷離脱で欠く。本職でない選手をコンバートしてシステムを継続させるか、それともシーズンの大半を戦った4バックに戻すのかがポイントとなるだろう。

F東京がその札幌を可変システムで迎え撃つ。ポポヴィッチ監督は今週、小平グランドで3−4−2−1と4−2−3−1のシステムを準備。状況に応じて自在にシステムを入れ替えて戦うためのトレーニングを積んできた。キーマンは、指揮官が以前から「フォアリベロの適正がある」と話してきた高橋秀人だ。高橋がボランチとリベロのポジションを行き来し、流動的に形を変化させる。ポポヴィッチ監督は「チームに必要なのは考える力だ。相手の1トップを3枚で見るのは効果的じゃない。だってそのロジックなら2トップなら6枚で見ることになってしまうからね。フレキシブルに対応する力を私は選手たちに求めたい。ベースとなる約束事があって、そこに肉付けするのは選手たちだからね」と話す。重要となるのは、高橋とダブルボランチを組む米本拓司を前線に押し出していかに前からはめていく守備ができるかにある。前線から最終ラインまでが連動した守備を行い常に攻撃的な姿勢を貫くことができれば、この難解なシステムをチームのドレスとして使用することができるはずだ。

ただし、これが東京にとって真新しいシステムと言うわけではない。ポポヴィッチ監督は「今シーズンのFC東京の試合を最初から見ていただいた方には分かってもらえるはずです」と言う。今季開幕直後は、両サイドバックが高いポジションを取り続けていた。それによって、高橋がリスクマネジメントして後ろに残っていることが多く自然とこの陣形を取っていたからだ。そして「数字が重要じゃない」というポポヴィッチ監督は、恩師であるイビチャ オシム監督が率いた日本代表を例に挙げてこう言った。

「彼らが教えてくれたのは、システムが重要じゃないということだ。ピッチでどういう表現をして、選手がどういう役割を担っているのか。そして、それが上手くハーモニーを奏でているのかが大切だということを教えてくれた。私の考え方がこうなったのも、オシムさんの下で4年間プレーできたことが大きい。だけど、小さいときから旧ユーゴラスビアの指導者の中にはオシムさんに似た考えを持った指導者はたくさんいた。オシムさんほどのキャパや能力はなくても、同じような哲学を持っている人たちはたくさんいた。私はそういう人にサッカーを教わってきた。だから日本の子どもたちを指導するキーポイントはそこにあります。あまりにも情報が多く入りすぎてシステムにこだわったり、サッカーはどうだ、ポジションはこうだという話が優先されてしまっている。でもそうじゃない。サッカーを楽しんで最低限の約束事を守りながらプレーをすることのほうがもっと大切なことなんです」

リーグ戦ではここ2試合勝利から遠ざかっているF東京だが、味の素スタジアムで美しいハーモニーを奏でられるのか。この新たなスタイルに注目だ。

以上

2012.10.26 Reported by 馬場康平
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第16節
2024年5月25日(土)16:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/05/19(日) 00:00 ハイライト:福岡vsC大阪【明治安田J1 第15節】