獅子の咆哮が三度、西が丘に轟いた。人材豊富な磐田だが、2トップは鈴木秀人監督が「毎試合誰を使うか迷うポジション」と明かす最激戦区。今日は2年生FW”レオ”のハットトリックが、試合を決めた。
Jユースカップは、今週末から決勝トーナメントがスタート。予選リーグから20チームがこのステージに勝ち上がっている。味の素フィールド西が丘の第1試合は、大分トリニータU-18とジュビロ磐田U-18の対戦となった。
大分、磐田ともボールと人を果敢に動かすサッカーが持ち味。序盤は、高質かつ一進一退の展開だった。大分は10分、右SB岩武克弥のフィードから、高山秀人がエリア内に抜け出す。ニアのシュートコースを狙った高山のシュートは決定的だったが、GK牲川歩見がブロック。「あそこで止められたというのが、(前半を無失点で)我慢できた一番の理由」と牲川が語るビッグプレーだった。
磐田は24分、梅村晴貴が右から鋭いライナーでサイドチェンジを通す。“レオ”こと竹下玲王がエリア左に抜け出し、冷静にGKの脇を破る。このシュートはゴールのわずか右にそれてしまうが、次の好機が彼にすぐ巡ってきた。37分、磐田は中盤のボール奪取から切り替えて反攻。宮村緯がエリア左にラストパスを送り、竹下はいい形でスペースに抜け出す。竹下が角度のある位置から、左足で正確に流し込んで磐田が先制する。
磐田は更に畳み掛けて38分、左サイドのパスカットから、渥美瑛亮が縦へフィードを送る。竹下は反転してすかさず右足一閃。上手く“巻いた”シュートがGKの指先を抜け、ゴール右隅に突き刺さった。2発とも「お見事」と手を叩きたくなるような、心憎いコントロールショットだった。
大分U-18の國分伸太郎主将は「先制まではまだ計算していたけれど、その次の2点目を取られる時間が早かった」と悔いる。磐田U-18にとっても、鈴木監督が「本当に最悪」と振り返る前半の展開だった。シュートの本数は6対6。ボールの保持率で上回っていたのは大分だ。しかし磐田は“レオ”の2得点が決定的だった。
後半は前半以上に、大分がボールを保持する展開になる。しかし磐田は宮村主将が「後半は自分たちのペースをつかめた」と語るように、意図する試合運びができていた。磐田は後半もしっかり選手の足が動き、タイトで組織的な守備を保ち続ける。宮村は「前向きで守備をするということが僕たちのやり方」と説明するとおり、磐田はFWが忠実にポジションを“落とす”ことで、相手CBをチェックする。大分はDFラインが起点になり、強引に蹴らず丁寧につなぐサッカーだ。しかし磐田はまず2トップが相手のパスコースを制約し、MFやDFを助ける。大分の首藤圭介監督は「攻撃がどうしても一発一発を狙ってしまう。我慢し切れなかった」と悔いるが、大分は磐田の守備により“ストレス”を受けていた。
磐田は67分、FW宮村を下げて、中野誠也を起用する。中野もプリンスリーグ東海で得点ランク2位の実力者だ。(※1位は湘南入りが内定している四日市中央工業の田村翔太)。中野もライバルに負けじとフォアチェックを繰り返す。73分、磐田は金原唯斗が相手CBのパスをカットして、そのままドリブル。左サイドから中に流れて、右足ミドルを叩き込んだ。3-0とした磐田は83分にも追加点。檜原悠佑が長いスプリントから左サイドをえぐり、シュート性の折り返しを入れる。竹下が「右足で当てるだけみたいなシュート」で、ハットトリックを達成し、試合は4-0となった。
大分は余裕を持ってボールを動かせず、強引な攻めが増えていた。「前半の失点が後半に響いてしまった」(首藤監督)というとおりに、後半はなかなか持ち味を発揮できない。アディショナルタイムの92分に中井虹希が決めて一矢を報いるも、そのままタイムアップの笛が鳴る。最終スコアは4-1。磐田が大分を下して、11/23の2回戦進出を決めている。磐田が2回戦で対戦するのは、プレミアリーグウエストで現在2位につける“西日本ナンバー2”の強豪・ヴィッセル神戸U-18だ。
以上
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【決勝トーナメント2回戦の試合予定】
■11月23日(金・祝)
神戸 vs 磐田
広島 vs 浦和
札幌 vs 新潟
C大阪 vs 福岡
清水 vs 柏
G大阪 vs 川崎F
鹿島 vs 横浜FM
横浜FC vs 千葉
※全試合入場無料
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一覧へ【2012 Jユースカップ1回戦:大分vs磐田】レポート:レオ”のハットトリックと、タイトなプレスで磐田U-18が快勝。(12.11.19)















