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【J1:第33節 大宮 vs 磐田】プレビュー:9戦負けなしの大宮と、7戦勝ちなしの磐田。焦点は互いのストロングサイドの攻防。(12.11.24)

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大宮にとってJ1リーグのホーム最終戦だが、残留争いはいまだ混迷を極めている。10月20日に第29節のプレビュー時点では「神戸、大宮、新潟、G大阪の4チームが、残された2つの椅子をかけて争う」と書いたが、今やそこに鹿島、C大阪、そして今節の相手となる磐田までが巻き込まれた。
大宮は勝点40の14位。磐田は勝点43の11位。現在16位のG大阪の勝点は37だが、得失点差で圧倒的に差があるため(G大阪は+3、大宮は-9)、どのチームも並ばれたら抜かれる。もちろん2チームとも、今節で残留が決定する可能性もある(詳細)。磐田は引き分けて勝点1さえ積めば良いし、負けた場合でもG大阪が引き分け以下か、神戸が負けた場合に残留となる(詳細)。大宮は、G大阪が負けた場合には引き分けでOK。G大阪が引き分けの場合は勝利が必要。そしてG大阪が勝っても、神戸が負けた場合には、大宮は勝てば残留が決まる。神戸は同時刻の17:30キックオフだが、G大阪は14:30キックオフ。両サポーターは携帯やスマホを片手にハラハラしながら試合を待つだろうが、その結果が試合の行方を左右するであろうことも想像に難くない。

大宮の前々節はホームで鹿島とスコアレスドロー。直前にナビスコカップ決勝を戦った体力的不利から「まず負けないこと。あわよくば勝点3」(ジョルジーニョ監督)と、リスクを負わないサッカーをしてきた鹿島のねらい通りの試合を崩せなかった。前節はアウェイでC大阪に3−1で快勝。ノヴァコヴィッチのフリーキックで先制すると、ホームで攻撃的に出てきたセレッソをねらい通りのカウンターで沈めた。今の大宮の得点パターンはカウンターであり、前に出てくるチームには威力を発揮するが、相手が前に出てきてくれないと点を取って勝つのは難しい。そのため、先に行われる試合でG大阪が勝った場合、1ゲーム差に食いつかれた磐田が引き分けOKの慎重な試合運びをしてくるようだと、大宮にとって困ったことになる。磐田の最終節の相手はそのG大阪。ただでさえここ7試合勝星がなく、2分5敗と調子を落としている状態だけに、一つでも上の順位を目指して勝点3を取りに行くよりも、守備的に戦ってリスクをかけず勝点1を手にし、ともかく残留決定を優先するのも悪い選択ではない。

磐田がどう出てくるか、ボランチの構成がその目安の一つになるかもしれない。前節の名古屋戦ではセンターバックの菅沼駿哉が出場停止のため、ボランチの藤田義明を最終ラインに下げて小林裕紀を入れたが、菅沼の戻る今節、ロドリゴ ソウトの相棒がどちらになるか。もともとディフェンダーの藤田なら守備に、小林なら攻撃にアクセントを置くと考えて良いだろう。そして前線は、ここ数試合試した2トップの4−4−2から、松浦 拓弥をトップ下に据える4−2−3−1に戻すことが有力視されている。攻守に連動し、運動量も多かった夏ごろまでのサッカーが戻ってくれば、大宮にとってやっかいな相手になる。
大宮のベルデニック監督が「クロスからの攻撃に強みを持っている」と語るように、磐田のクロスからの得点率はリーグ1位。ただ、そのクロスの送り手である駒野友一が腰痛により、受け手である前田遼一が代表遠征の疲労からか調子を落としていることが、ここ最近の磐田の不調の要因でもある。その回復具合は未知数だが、大宮としては、「守備でしっかりコミュニケーションを取って、良い形でクロスを上げさせないことが大事」(青木拓矢)。そして「中でしっかりはね返して、セカンドボールを拾って速い攻撃につなげる」(北野貴之)ことができれば、磐田は7戦勝ちなしの間で13失点を喫しているだけに、大宮にも勝機は十分だ。

9月以降9戦負けなしの大宮にも不安材料が。前節で左足首を捻挫して負傷交代した東 慶悟の復帰が間に合わない見込みで、「中盤やFWとの連携の中で得点につながるラストパスや、守備での貢献など重要な役割を担う選手」(ベルデニック監督)だけに、この大一番での不在は痛い。ただ、周囲と連動してのつなぎという面では右サイドハーフの渡邉大剛が安定した働きを見せているし、ズラタンとノヴァコヴィッチの2トップとの関係も日増しに良くなっている。問題は、東に代わって起用されるであろうチョ ヨンチョルの守備。もちろん攻撃において彼のスピードとドリブルは大きな武器になるが、いわゆる“気の利いた守備”ができる選手ではなく、献身性はあるが守備に追われると攻撃での良さも消えてしまいがちだ。磐田の生命線は駒野のクロスであり、当然、駒野は「高い位置を取ってくる」(ヨンチョル)。そのケアをして、良い形でクロスを上げさせないこと。そして攻撃に切り替わった瞬間に、電光石火で「駒野の裏を突く」ことがヨンチョルには求められる。山田大記と駒野を擁する磐田の右サイドと、下平 匠とチョ ヨンチョルを擁する大宮の左サイド。互いに絶対に点を与えたくない状況で、スリリングな攻防が展開されるだろう。

泣いても笑っても、残りあと2節。ホームでのリーグ戦はこれが最後だ。思えば鈴木淳前監督解任を決定付けたのが、5月26日に行われたアウェイ磐田戦0−4の敗戦だった。「監督もメンバーも、戦術もあのときとは違う。ホーム最終戦で勝点3をプレゼントすることが、サポーターの皆さんへの感謝の気持ちであり、僕たちがやってきたことの集大成になる」と北野は言う。「大宮共闘の言葉を胸に」、勝って残留を引き寄せたい。

以上

2012.11.23 Reported by 芥川和久
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