行徳浩二監督の下、2シーズン目を迎える岐阜。今オフには4-3-3の3ボランチシステムを試すなど積極的な動きを見せたものの、2月24日のプレシーズンマッチで3ボランチの一角だった服部年宏が離脱。結局、新システムを封印し、開幕の横浜FC戦は昨季と同じ4-2-3-1で挑んだ。結果は0−2。後半途中からトップ下に入った美尾敦を軸に相手ゴールに迫る場面も作ったが、全体的には横浜FCの多彩な攻撃に対してブロックを組んで守る時間帯が目立った。後半約70分にはファビオを投入して前線での起点を作ろうと試みるも、チーム合流1カ月未満でJリーグデビューを迎えた186cmの長身FWは本来の力を発揮できず。苦いホーム開幕戦となった。
ただ、関田寛士/デズモンドの長身センターバックコンビを中心にした守備は、神戸の攻撃陣も苦戦を強いられる可能性がある。昨季のJ2ワースト(27得点)だった得点力にはまだ課題はあるものの、しっかりとブロックを組んだ時の岐阜の守備力はかなりのポテンシャルを秘めている。
神戸の開幕2連勝のキーポイントは、岐阜の“ブロック崩し”になるだろう。そういう観点から考えると、今節の神戸には興味深い選手がいる。ブラジルの名門パルメイラスから新加入したマジーニョだ。
今週木曜日、レギュラー組に入って戦術練習に加わったマジーニョは「はやる気持ちもあったが、やっとチャンスをいただいた。これを次につなげないといけない」とやる気をみなぎらせている。もちろん、試合に出るかどうかは不明だが、本人は「コンディション? 100%だ」と不敵な笑みも浮かべてみせた。
指揮官の安達亮監督も「神戸でやる以上はハードワークを彼にも求める。でも、把握できれば充分にやれると思うし、コンディションも上がってきたよね」と起用をほのめかす。エース小川慶治朗の一発で4季連続の開幕白星を飾った神戸だが、その反面、決定力不足も露呈してしまっただけに、マジーニョが入ることでどんなチームケミストリーが生まれるかは興味深いところだろう。
また、左サイドバックの相馬崇人が復帰するなど攻撃面でのプラス材料もある。FW田代有三が「勝ち癖をつけたい。とにかく点を獲りたいですね」と話せば、FW有田光希も「昨季、愛媛に居た時に岐阜と2試合した。どちらも引き分けたけれど、嫌なイメージはない。個人的にコンディションもいいですし…」と燃えている。開幕戦でインターセプトを連発したボランチのエステバンと攻撃陣との連携が噛み合えば、ゴールラッシュも充分にありえそうだ。
岐阜とは初対戦ゆえに何が起こるかは予測し難いが、“ブロック崩し”の役者は揃っている。
以上
2013.03.09 Reported by 白井邦彦
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