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【J2:第7節 鳥取 vs 福岡】プレビュー:前節、今季初黒星を喫した鳥取と、痛恨のドローに終わった福岡。悔しさから学び、勝利をつかむのはどちらか。(13.04.07)

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鳥取、福岡とも前節は悔しい結果に終わり、勝利をつかむことができなかった。その思いをぶつけ、勝利を目指す90分間となる。

5節までを2勝3分という好スタートを切った鳥取は、前節は1―3で長崎に敗れて今季初黒星。昨季も昇格1年目の松本とFC町田ゼルビアに1分3敗と未勝利で、“後輩”に対する弱さを、またも露呈する結果となった。小村徳男監督は「負けたことによってチームが動揺しないように、1年間続けていくことは変わらずにやっていこうと、選手たちにも話した」と語っており、今節は再スタートを期す90分間となる。

福岡は開幕2連勝の後に3連敗と急失速していたが、前節は水戸相手に74分に先制し、久しぶりの勝利が目前に迫っていた。しかし後半アディショナルタイムの93分に追い付かれて1―1の引き分け。試合後、マリアン プシュニク監督が「とても悲しい。我々は良いプレーをしたけれど、最後の最後で失点を喫し、勝点を失ってしまった」と語ったように、喜べない連敗ストップとなってしまった。シーズン序盤の勢いを取り戻すためにも、アウェイとはいえ勝利が欲しい一戦だ。

鳥取もホームでもあり、最低でも連敗は避けなければならない。ポイントになりそうなのは試合の立ち上がりだ。前節はキックオフ直後から長崎の勢いに押され、ミスも絡んで前半に0―2とされたことが大きく響いた。小村監督も「ミスが多過ぎたし、出足も遅かった。J2はルーズボールを支配できるかが大きなウェートを占める。そこはこれからも、もっと突き詰めなければいけない」と語っており、運動量や球際の粘り強さなどで相手を上回ることは必須と言える。

一方、福岡はここまで、大事なところでマークすべき相手をフリーにするなど、ちょっとしたスキから失点しているケースが多く、まずは90分間、集中力を維持することが求められる。さらに攻撃については、相手ゴールの近くまでボールを運ぶことはできているものの、そこからのクロスやラストパスの精度が低く、得点につなげることができていない。プシュニク監督はゴール前での思い切りのなさも指摘しており、それらを克服してゴールを奪えるかどうか。
また、先制点を奪った場合でも、そこからの試合運びが重要になる。2点目、3点目を奪って勝負を決めてしまうのが理想だが、1点のリードで終盤を迎えた場合、いかに時計の針を進めて試合を終わらせるか。鳥取の今季の2勝が、ともに先制された後の逆転勝利であることを考えても、前節の失敗を教訓とできるかが問われるだろう。

鳥取は昨季、シーズン序盤の出遅れが響いてJ2残留争いを強いられたが、ここで勝点を伸ばせなければ、同じ流れに陥ってしまう可能性も十分にある。田中雄大が「ファン・サポーターの人たちには、前節で負けて、ずるずるいくんじゃないかと思われているかもしれないけど、そこまでは無敗だったし、今季は違うぞ、というところを見せたい。負けた後に真価が問われると思う。ホームなのでしっかり勝ちたい」と語った通り、初黒星を喫した後の、ここが踏ん張りどころだ。福岡も、クラブ史上最低の18位に終わった昨季からの巻き返しのためにも、これ以上の停滞は避けたい。17日(水)にも試合を行うため、計5試合を戦う4月、好スタートを切るのはどちらだろうか。

以上

2013.04.05 Reported by 石倉利英
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