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【J2:第7節 岡山 vs 札幌】プレビュー:リーグ最少失点の岡山と、新生・札幌との勝負のポイントは、「粘り強さ」。抱える課題を修正しながら粘り強く、4月の初勝利を狙う。(13.04.07)

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開幕から4戦連続で引き分け、ため息に包まれた前回のホーム戦(第4節・水戸戦)から、3試合ぶりにファジ戦士たちがホームに帰ってくる。3月下旬の戦いで2勝を挙げ、順位としてはクラブ史上初のところまで浮上している。影山雅永監督は3月の戦いをこう総括する。「悪くはない。けど良くもない。守備面で粘り強くやっている点では及第点。でも、もっと上げていかないと、やられる」。

札幌とは2年ぶりのゲームだ。今シーズンから、トップチームのコーチやユース世代の監督経験のある財前恵一氏が監督に就任し、強力な存在感のベテランとアカデミー出身の若きタレントが融合したチームを作っている。基本となるフォーメーションは4−2−3-1。キープ力とアイデアのある1トップ・FW前田俊介と現在2得点のMF宮澤裕樹が連動して前線にスペースを作り出し、スピードのあるFW内村圭宏、強烈な左足の上里一将が仕掛けに絡む。前節・G大阪戦では古田寛幸の負傷にともなって、右SBの上原慎也が前田と2トップを組むなど、若さもタレントも、知恵もある攻撃陣と言えるだろう。

新生・札幌はショートパスを繋いで攻撃を組み立てる印象だが、上里や第4節・松本戦でデビューしたU-18日本代表のボランチ・深井一希のミドルシュートも脅威となる。現在は古田をはじめ怪我人が多く、とくに最終ラインはCBのチョ・ソンジン、SBの松本怜大、日高拓磨の回復が待ち望まれる状況だ。しかし今節、CB奈良竜樹が出場停止から復帰。前節デビューを果たした身長192cmのパウロンもいて、ディフェンスの戦力も揃っている。

岡山の現在の課題は、前線の連係と距離感。ボランチの千明聖典は、「後ろからの、というところもあるし、練習では出来ているので、徐々に噛み合っていけばいいと思う。これから当たる強い相手に対して、どれだけ出来るかがファジアーノの力だと思う」。「守備はある程度粘り強く出来ているので、距離感を意識して攻撃の形を作りたい」と話すのは前節、途中交代で入り攻守で見せ場を作ったMF桑田慎一朗。

影山監督が修正点として挙げるのは、ボールを奪ってもすぐに失ってしまう点だ。マイボールに出来ても、中盤から最終ラインを衰えない運動量で駆け回る札幌・深井に奪われてしまっては元も子もない。また、決定力のある札幌の攻撃陣をペナルティエリア内に入れない守備を全体で出来るかどうかが最初のカギとなる。

現在リーグ最少失点の岡山。最終ラインの3人は、同じことを考えながらプレーしていると言う。DF竹田忠嗣は、「(前2戦の勝利は)勝ちたい気持ちが強いチームが勝つ、という意味で勝つことが出来た、本当に紙一重の勝利だったと思う。これから厳しい相手が続くが、守備が失点しなければ負けないし、1点取られても複数失点しない、崩れないことが大事」と厳しく今後の戦いを見つめている。4月1日に念願だった専用練習場がオープンし、「いい環境で練習しているなら、今までの『100%』のクオリティは上がって当然」と影山監督。見つめるものは、今季ホーム初勝利、それも現在の順位を「本物」にする勝利だ。

以上

2013.04.06 Reported by 尾原千明
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