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【J2:第7節 群馬 vs 千葉】プレビュー:ケンペスを止めろ! 連敗中の群馬が、前節6ゴール大勝の千葉を迎え撃つ。青木孝太は古巣千葉での思いを封印して勝利誓う。(13.04.07)

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肩を落としている暇はない。神戸、栃木に連敗を喫し窮地に追い込まれた群馬が、地力を発揮してきた千葉を迎え撃つ。過去2戦で計7失点を食らい敗戦以上にダメージが残る群馬だが、今季のホーム戦は2戦1勝1分で負けなし。前回のホーム戦は横浜FCを返り討ちにして初勝利を挙げた。千葉が強敵であるのは間違いないが、ホームの群馬はアップセットを起こすチカラがある。群馬はサポーターの力を借りて、最近5試合負けなしの千葉を正田スタに沈める。

今ゲームに照準を合わせるのは今季、千葉から群馬へ移籍してきた青木孝太だ。06年に野洲高から千葉へ加入し昨季まで計7年間在籍した。12年は期限付き移籍で甲府へ渡ったが13試合出場に留まり千葉との契約が満了。プロ8年目の今年、戦いの場を群馬へと移した。今季は全6戦に先発出場、開幕水戸戦と5節神戸戦でゴールを決めるなど攻撃の軸としてチームを牽引している。青木は「千葉戦はもちろん意識している。お世話になったチームなので群馬で頑張っている姿をみせることで感謝を伝えたい。自分のすべてを出すつもり」とキックオフを待つ。青木は慣れ親しんだ千葉への思いを封印して勝利を誓う。

連敗中の群馬の課題は、守備の再構築だ。前々節神戸戦、前節栃木戦では相手の外国人プレーヤーの個に屈して失点を重ねた。さらにセットプレーでの守備がルーズになり、得点直後や前半終了間際など耐えなければいけない時間帯にゴールを許した。秋葉忠宏監督は今週の練習で先発メンバーを白紙に戻し、守備に重点を置いたテストを繰り返した。「千葉戦はチーム全員が出る可能性がある。勝利のためにベストなメンバーをチョイスしたい」(秋葉監督)。連敗のムードを変えたい群馬は、ベテランGK北一真、ルーキー瀬川和樹らの先発出場が濃厚だ。

そして群馬が止めなければいけない選手は、千葉の巨砲ケンペスだ。前節北九州戦では怒濤のゴールラッシュで4発を叩き込んだ。前半15分にCKをヘッドで決めると、右足、左足を豪快に振り抜いて北九州を玉砕した。ケンペスは2節熊本戦でも2ゴールの固め打ちをみせているが、勢いに乗せてしまうと手がつけられない。今季千葉が挙げた2勝はいずれもケンペスが引き寄せたと言っても過言ではない。群馬はJ2規格外の決定力を持つケンペスを封じて勝機を見出したい。DFリーダーの中村英之は「ケンペスをゴール前で自由にさせてはいけない。そしてゴール前へボールを送るジャイールにも最大限の警戒が必要。受け身ではなくアグレッシブな守備をみせたい」と連敗阻止を狙う。

2連敗で迎える千葉戦は、群馬にとって正念場だ。前節北関東ダービー栃木戦で0−3と完敗したあと、ゴール裏のコールリーダーは悔しさをこらえてサポーターたちにこう話した。「あきらめずに応援を続けよう。選手たちは、この思いにきっと応えてくれるはずだ」。今季、秋葉監督を迎えて新たなスタートを切った群馬だが、主力が抜けた中でのチーム再建は想像以上に厳しい。だが屈するわけにはいかない。自分たちのサッカーを貫き通した先にだけ栄光が待つ。エース平繁龍一は「選手一人ひとりが自分を見つめ直すことでチームは変わるはず。連敗しているからといって落ち込むのではなく、もう一度気持ちを切り替えて戦う」と言葉に魂を込める。群馬は正田スタでの過去3度の対戦でで2度も千葉を沈めている。気迫は、戦力を凌駕する。アドバンテージは群馬にある。

以上

2013.04.06 Reported by 伊藤寿学
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