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【J2:第7節 徳島 vs 長崎】レポート:前半から見えていた守備の問題が終了直前再び…。成長を確実なものとし切れていなかった徳島は4連勝を逃す苦い敗戦。(13.04.08)

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同点に追い付いたことで勢いを得た徳島は、それ以降、一気に攻撃の勢いを増して完全にゲームの主導権を握った。投入されたアレックスと衛藤が絡んで得意のスピーディーなカウンターを披露し始めると、それまでほとんどなかったクロスも幾度となく入るようになり、それによって長崎を相当のところまで追い詰めていたと言っていいだろう。事実、86分と89分には左右のクロスから逆転かと思わせる惜しいシーンを創出。ガラリ動きの変わったチームは終了間際の逆転劇へ着実に近付いているように見えた。

しかし、攻撃のギアこそ上がったものの、守備の問題は改善されていなかった。その問題とは、サイドへ動かされたボールへの寄せの甘さ─。結果、迎えた後半アディショナルタイム、徳島は1失点目と同じようにそれを見せてしまったことでネットを揺らされ、劇的な結末を逆に長崎にもっていかれてしまったのである。

ゲームを振り返れば、前記したサイドへの寄せの甘さは開始早々から散見されていた。実際そのことを物語るように、4分、13分、25分、32分と、徳島の守りは長崎のサイドからの崩しに後手の連続。タッチライン際高い位置でボールを受ける長崎の選手たちに余裕を持たせてしまい、そこからのクロスや中央への繋ぎに危ない場面を作られた。そして41分、その問題がついに失点に結び付いてしまう。右サイドでの緩い寄せがピンポイントクロスを許すことに繋がり、バイタルエリアで起点を作られた徳島は長崎の金久保彩に強烈な一発を叩き込まれてしまった。

だからこそ小林伸二監督もハーフタイムで「もう少し全体でボールへ行こう」と指示。選手たちに寄せの厳しさを要求した。だが、それでも十分な改善とまではいかなかったのが現実と言わざるを得ない。冒頭のように追い付いた67分からはボールの支配率が高まったため、後半その問題が顔を覗かせるようなことはほとんどなかったが、最後の最後に訪れた同様の場面で徳島はまたも同じ寄せの甘さを露呈。GK松井謙弥の前へ難しく入る精度の高いクロスを許して、それを水永翔馬に頭で合わされた。「キーパーと連携を取っていれば防げた失点だと思うので個人的にはすごく反省しています」と、水永に競り負けてしまった斉藤大介はその場面を振り返り唇を噛んだが、やはり前段階のクロスを正確に蹴らせてしまったことがこの失点の悔やむべきところであるのは間違いないだろう。

こうしてショッキングな幕切れを突き付けられて4連勝を逃した徳島。ただ、連勝を伸ばせなかったことよりも、この一戦でみせた守備の問題が開幕直後の勝てなかった時期に抱えていたものだったということの方が残念でならない。4節からの3連勝で果たした組織的成長が過去の問題の再噴出によって薄まってしまったのだから…。それだけに選手たちは今後に向けてもう一度強く自らを見つめ直し、すべきプレーへの徹底を再度自分自身へ植え付ける必要があろう。果たした成長を一刻も早く確実なものにし、チームの揺るぎない力として積み上げていかなければ。

対して、勝利した長崎については、遂げている前進を存分に見せつけたと言っていいのではないか。高木琢也監督も「選手たちの今日のパフォーマンスに関してはほぼ満足している」と試合後の会見で語っていたように、チームは立ち上がりから高め続けている連動性を余すことなく発揮。水永や佐藤洸一ら前線が積極的な動きとポストプレーで攻撃を牽引すれば、中盤の選手たちも落ち着いたボール回しで効果的なサイドチェンジを行って徳島を揺さぶっていた。また守りに関しても長崎は力を向上させていると評していいはずだ。全員が最後まで貫き通した、局面で常に数的優位を作ろうとするハードワークが何よりそのことを感じさせた。

いずれにしても、その戦いぶりは、J参入1年目などとはまるで思えない上質の組織力が散りばめられたもの。これならば次節の熊本戦で3連勝を達成出来る可能性も十分と言えよう。

以上

2013.04.08 Reported by 松下英樹
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