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【J2:第7節 鳥取 vs 福岡】レポート:激しい風雨の中でのスコアレスドロー。鳥取、福岡とも課題が浮き彫りになった90分間。(13.04.08)

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試合開始約30分前、バックスタンドの旗掲揚用のポールが、折れるのではないかと思うほど大きくしなり、ピッチ脇の看板の一部が大きく動いた。結局、旗はすべて撤去され、看板もいつもより後方に設置されたものの、その後も風は方向や強さを目まぐるしく変えながら吹き続けた。さらに、小降りだった雨は開始が近づくにつれて徐々に激しくなり、試合中は土砂降りや霧雨だけでなく、あられにも見舞われる難しいコンディションの中での一戦。鳥取は3節、福岡は2節以来の勝利を目指したものの、両チームともゴールは生まれずにスコアレスドローに終わった。

「風もあり、雨もあり、非常に慌てた試合というか、なかなか落ち着きがないゲームだった」と小村徳男監督が振り返ったように、雨の影響で足元が滑りやすく、ボールスピードも速いピッチコンディションの中、前半の鳥取はリスクを避けるプレーが目立ち、大きなクリアやロングパスを多用。しかし、うまくスペースを突いてゴールに迫った場面は少なく、左サイドに流れた奥山泰裕のセンタリングを、中央に飛び込んだ実信憲明がヘッドで合わせた19分のシーン(しっかりミートできず右に外れる)が、前半唯一のシュートだった。
福岡は鳥取と比べれば、ボール奪取後にビルドアップに移る場面が多く、ボール支配率では上回った。だがこちらは、ゴールに近づこうかという段階でミスが増えるため、鳥取同様にシュートには至らない。37分に自陣からつないで右サイドに展開し、センタリングのこぼれ球を堤俊輔が右足で狙ったが、力なくGK杉本拓也の正面へ。39分にはFKから古賀正紘がヘッドで狙ったが、こちらも杉本がキャッチしてゴールを脅かすには至らず、0―0で前半を終えた。

福岡は後半開始から選手を入れ替え、左サイドバックのキム ミンジュに代えて金久保順を投入し、金久保は中盤に入って、岡田隆が左サイドバックへ。さらに55分にはFW西田剛に代えてFW坂田大輔、59分にはFW金森健志に代えてMF船山祐二を入れ、その都度ポジションも入れ替えて局面の打開を図った。
対して、住田貴彦が「ハーフタイムでしっかり修正できた。もっと運動量を増やして、もっと前からいこう、ということで積極的に仕掛けていこうとした」と振り返る鳥取は、後半開始から相手へのプレッシャーを強め、ミスを誘発して主導権を握った。51分には福岡DF古賀の緩慢なプレーを突いて、この日が加入後初先発となったFW廣田隆治がボールを奪い、左サイドをフリーで抜け出してセンタリングを送ったが、福岡DF山口和樹にカットされてシュートには至らず。54分には尾崎瑛一郎の右CKに柳楽智和がヘッドで合わせたが、右ポストに当たって決まらなかった。

その後は鳥取もミスが増えてボール支配率の高さを生かし切れず、選手交代枠を使い切った65分過ぎに福岡が落ち着きを取り戻すと、試合はこう着状態となった。福岡は74分にうまく右サイドを破って城後寿が抜け出し、角度のないところから右足で狙ったが、左に外れて決まらず(これが後半唯一のシュート)。鳥取は86分に田中雄大が約30メートルのロングシュートを放ったが、クロスバーに当たって決まらず、そのまま0―0の引き分けに終わった。

福岡は前節に続く引き分け、5試合連続未勝利で、古賀が「間違いなく、良い試合ではなかったと思いますし、練習でできていることが、ほとんどできなかった」と振り返ったように、見せ場の少ない戦いだった。マリヤン プシュニク監督は今季、丁寧なビルドアップから相手を攻め崩す攻撃をチームに植え付けようとしているが、前半は敵陣侵入後のミスの多さでチャンスを作れず。後半は、鳥取が狙いを定めて待ち構えているにもかかわらず、GKがゴールキックをDFに短くつなぎ、最終ラインからのビルドアップを試みては、簡単に奪い返される悪循環を繰り返す時間帯があった。鳥取の攻撃の拙さに助けられたものの、チーム戦術を徹底してレベルアップを図る一方で、状況に応じてプレーを変えていくことの必要性も感じさせられる内容となった。

鳥取は、前節の初黒星に続く連敗はしなかったものの、チャンスの数では上回っていただけに、ホームで惜しい引き分け。「ボールを奪った後の、最後のクロスやシュート、ラストパスのところ。最後のところの精度を、もっと上げなければいけないと感じた」と田中が振り返った通り、特に後半はリズムが良い時間が長かっただけに、物足りなさが残った。良い流れをチャンスの多さ、さらに得点までつなげていくためには、個々の技術や連係の精度を、より高めていくことが求められる。技術の精度が問われる雨に濡れたピッチで、今後の課題が浮き彫りになった90分間だった。

以上

2013.04.08 Reported by 石倉利英
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