厳しい結果となったアウェイ長崎との一戦。0−1という結果以上に、Jリーグ昇格1年目ながら、チームとしての熟成度の違いをまざまざと見せつけられた。それは試合後の監督、選手を見れば一目瞭然。柱谷幸一監督の険しい表情、選手達の話す言葉からは、いつも以上に力が感じられ無かった。4月7日にホームで勝利してから5連敗。ここ1ヶ月勝利から見放されているチームに、何が足りないのか?
長崎はJ1年目だが、北九州も20人の新しい選手が加入した、実質1年目のチーム。しかしここまでの成績で、3位と21位と差が付いてしまった要因を、長崎と戦ってみて感じることがあった。
「ボールへのひた向きさと、ゴールへの執着心」の2点だ。
前節から中3日ながら全員が労を惜しまず動き、北九州の攻撃を遮断し、ボールを奪った瞬間、相手ゴールを全員が目指し、ペナルティエリアには4人、5人と入り、このチャンスを生かすんだという気迫、サッカーという勝負事で一番大事なモノを、思い出させてくれた試合だった。
この泥沼の状況の中、今節北九州がホームに迎え撃つのは、現在18位の札幌だ。今季からOBの財前恵一監督を迎え入れ、ユース出身の選手を積極的に試合に起用し、チームの中心になるように改革を進めている。
ここ2試合は敗戦を喫し、リーグ戦でも2連勝以上が無く、なかなか波には乗れずにはいる。故障者も多く、財前監督もスタメンに苦慮しているが、その中でも若い選手達は一戦一戦、実力と経験を積み重ねている。中2日での試合、札幌から九州までの移動距離と不安材料はあるが、試合終了まで粘り強く戦う持ち味のスタイルで、札幌としては勝点を持って帰りたい。
「上手くいかない理由が、何か分かりません」(渡大生選手)の言葉に代表されるように、今、北九州の選手達は自信を失い掛けている。しかし今こそ仲間を信じ、やって来たサッカーを信じ、そして自分自身を信じることをやって欲しい。柱谷監督も「今やっているサッカーをしっかり保ちながら勝点を取っていけるチームにしていかなければならない。非常に厳しい状況ではあるけれど、これを乗り越えた時に一つ上のチームになると思っている」と、前節の試合後会見で語っている。
「すぐ次の戦いがあるので、切り替えて勝ちたい」と言った渡選手の言葉を私達は信じることしか出来ないが、この状況をクラブに関わる全員の力を集結して何とか打破して貰いたい。今をやり切ること、信じることが、未来に繋がっているのだから。
以上
2013.05.04 Reported by 坂本真
J’s GOALニュース
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