ホーム未勝利が続く岐阜。前々節はホームで山形に引き分けるも、前節は格上のG大阪にアウェイで0-2の敗戦。勝ちを拾えない苦しい状況下での、またも格上の千葉との対戦。苦しい戦いが続くことは間違いないが、毎回書いているが、そろそろホームで勝たないと、勝利を待ち望んでいるサポーターに申し訳が立たない。
岐阜は前々節に負傷退場し、周りをひやりとさせたデズモンドがG大阪戦で元気にプレーしてくれたのは明るい話題だった。いまや彼は紛れもなく守備の中心で、高い対人能力とボール奪取力に助けられている。DF田中秀人やMF益山司との連携も良くなっており、リズムに乗れば、チームも活性化されるだけに、千葉戦でもこの3人がキーマンとなる。
ここ5試合で5得点と、ようやくゴールという結果が出てきた攻撃では、FW樋口寛規の奮起が期待される。彼が前線でボールを収めるようにならないと、岐阜の攻撃の時間が作れなくなる。ここに前々節でJデビューを果たし、前節では初スタメンを飾ったMF水野泰輔や、柴原誠といった若手がどう絡むか。若手に多くを期待するのは酷な話だが、そうも言っていられないのが、岐阜の台所事情。若手らしい運動量とチャレンジ精神をピッチに出して、攻撃にリズムをもたらしてほしい。
対する千葉は徐々に調子を上げてきている。第9節の水戸戦で0-2の敗戦を喫した以降は、福岡、京都と引き分け、前節は愛媛に2-0の勝利。再び上昇のきっかけをつかむことが出来た。
ただ、この試合でチームナンバーワンの9ゴールを挙げている、ポイントゲッターのFWケンペスが出場停止。だが、総合力で上回る千葉だけに、岐阜にとって難敵であることに変わりはない。アタッカー陣には裏への飛び出しが鋭いFW深井正樹、ドリブラーの谷澤達也、マルチアタッカーの米倉恒貴と個性派が揃っている。いかにこのアタッカー陣に自由を与えずに戦えるか。先ほど挙げたデズモンド、田中、益山のコントロールに懸っている。
ゴールデンウィーク中だが、最終日のナイトゲームであり、集客は難しいものがあるかもしれない。しかし、格上に果敢にチャレンジをして、結果を掴むことが出来れば、期待感が膨らみ、今後の集客にもいい影響を与える。格上に為す術無く敗れてしまったら、「やっぱりか」と悲壮感に似た空気が流れてしまう。
かつて『長良川劇場』と呼ばれ、数々の熱いドラマを起こしてきた聖地・長良川競技場で、これ以上の悲壮感を漂わせてはいけない。スタジアムに足を運んだ人間と、ピッチで戦う人間が一体となって、盛り返しを誓うべく、強豪・千葉に挑んでほしい。
以上
2013.05.05 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
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