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【J1:第10節 大分 vs 鳥栖】プレビュー:白黒はっきりつけるのがバトル オブ 九州。カギを握るのはエースの存在。(13.05.05)

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バトル オブ 九州と銘打ってから初となるJ1での九州勢対決。大分と鳥栖は過去J1での対戦はなく、日本最高峰の舞台で初めて戦うことになる。J2での対戦成績は、大分が15勝3分2敗と圧倒しているものの、直近の2年では2分2敗と勝てていない。未勝利といえば、大分は今季リーグ戦おろかカップ戦を含めて13戦勝利なし、鳥栖はリーグ戦6戦勝利なしと結果が出ていない。互いに現状を打破するために勝点3を狙う白熱の試合が予想される。

前節の大宮戦でシステムをマイナーチェンジした大分は、相手の目先を変えた。「2トップから1トップ2シャドーにしたことで、相手はマークが付き切れなかった」と田坂監督が話したように、作戦は功を奏したが、そこで得点できなかったのが誤算だった。1トップの森島康仁が起点となり、立て続けにゴールを襲った。オフサイドやハンドの判定に泣いたが、フィジカルモンスターぶりを十分に発揮し、好調を維持している。そして、大分の誇るもうひとりのエース高松大樹も悪くない。大宮戦では森島をサポートする役割を全うしたが、後半途中から2トップに戻ってからは巧みなポストワークとシュートで相手の脅威となった。
今節は中盤のダイナモとして潤滑油となったロドリゴ・マンシャが出場停止となる。大きな痛手であるが、大きな変革をもたらすチャンスでもある。メンバー選考からシステム変更を含め見どころではあり、そこに2大エースを上手く絡めることができれば勝機はあるはずだ。

エースの存在でいえば、鳥栖の豊田陽平ほど絶大な力を誇示する選手はいない。強烈なプレッシングとサイド攻撃を特徴とするチームであるが、終着は豊田である。前節のF東京戦では1得点に終わったが、ゴールの匂いをプンプン漂わせていた。
絶対的なエースの存在に隠れてはいるが鳥栖には池田圭や水沼宏太、藤田直之、金民友など個性派も多く、きっかけさえあれば昨季のようにブレイクする力強さはある。スタイルに一徹な尹晶煥監督のやり方はJ2で対戦した頃から変っていないが、選手個々の力量はJ2時代からはるかに上がっている。2年ぶりの大分との対戦で、違いを見せつけるはずだ。

今季JFLから昇格した長崎を含め九州には6チームものプロクラブがあるが、九州最強を決めるのはJ1の舞台でしかない。このカードは1点差の接戦を繰り広げることが多く、試合終了間際までもつれることも多々あった。内容より結果が問われるバトル オブ 九州。両者ともドロー決着なんて考えていない、勝つか負けるか、サポーターもそれしか望んでいない。

以上

2013.05.05 Reported by 柚野真也
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