ロケットスタートで弾みをつける。リーグ中断明けの甲府戦で勝利を飾った浦和は、続くホームのF東京戦でも白星を重ねてタイトルレースを優位に運ぶつもりだ。「本当にタイトルを意識した戦いをしなければいけないし、そういった期待を自分たちの力に変えたい」と鈴木啓太は意気込みを見せる。
甲府戦では相手の固い守りをなかなか攻略できずに手を焼かされたが、それでも焦れずにチャレンジし続け、最後は勝ち星を奪い取った。リーグ再開を好スタートで乗り切った勢いをF東京にぶつける。
F東京を率いるランコ・ポポヴィッチ監督は、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督と同じく、リスクを恐れない攻撃的なスタイルを標榜する指揮官。両者の因縁を考えても、お互いに腰が引けたような姿は見せたくないはずだ。双方とも試合の流れによっては受け身になる時間帯はあるかもしれないが、気持ちまで消極的になることはないだろう。熱戦になることは間違いない。
実際、昨シーズンの試合がそうだった。ホームの試合、アウェイの試合、いずれも白熱の一戦となり、結果も2引き分けで互いに譲らなかった。どちらの陣営も、次こそ決着をつけてやると士気も高いだろう。
両者ともコンビネーションを主体とするサッカーを志向しているだけに、どちらがより自分たちのスタイルを貫けるかという意地のぶつかり合いにもなる。鈴木啓太は「次のF東京は非常に良い相手だと思うし、相手に対してリスペクトしないといけないところもあるけど、ホームゲームだし、自分たちの今目指しているものを勝ち取るためにはそういった相手も倒していかないといけない」と力を込める。
この試合の注目ポイントの1つは渡邉千真だろう。リーグ戦13試合で9ゴールを決め、得点ランク2位に付ける活躍を見せているストライカーはF東京に不可欠の存在だが、前節の広島戦は故障により欠場している。浦和戦に間に合わせてくるのかどうか。渡邉は前所属の横浜FM時代から「レッズキラー」として浦和を苦しめてきただけに、彼の状態は気になるところだ。
ただ、仮に間に合ったとして、浦和は渡邉を警戒していればそれでいいのか。槙野智章はこれを否定する。「コンビネーションがいいチームなので、1人1人に対して注意を払わなければいけないけど、個人を注意するということはない」。
数字を残しているのは渡邉という個人だが、それはF東京の連動性の高い攻撃のなかで生まれている結果だと捉えている。東慶悟やルーカスといった他の攻撃陣にも仕事をさせないこと。浦和が勝つためには組織立った戦い方でF東京を封じる必要がある。
翻って、それはF東京が浦和に勝つためにも同じことが言える。原口元気のような特定の個をケアするだけでは不十分だ。攻守において、どちらがより成熟した連動性を見せることができるかどうかが勝敗の鍵を握る。今回もハイレベルなぶつかり合いが期待できそうだ。
以上
2013.07.09 Reported by 神谷正明
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