約1カ月ぶりに再開したJ1リーグ戦で、ともに引き分けでのリスタートとなった、6位C大阪と3位横浜FM。この第15節では、C大阪のホーム、キンチョウスタジアムにて対戦する。リーグ戦の前に行われたヤマザキナビスコカップ準々決勝では、C大阪が1敗1分けで浦和の前に屈し、横浜FMは2連勝で鹿島を倒してベスト4に進出と、好対照な結果に終わった両者だった。だが、ブレイク明けから公式戦3試合で、得点数が0(準々決勝第1戦)、1(同第2戦)、2(第14節磐田戦)と、C大阪は調子を上げつつある。しかも、梅雨明けした直後の暑さ全開となった大阪の地にて、中3日のタイトな日程が重なるなか、今回はどんな戦いが繰り広げられるのか、注目せずにはいられない。
悲願の初タイトル獲得を目指すC大阪は現在勝点24。首位大宮との差は9ポイントのままであり、まだ前半戦とはいえ、これ以上引き離されたくないところ。そして、上位3強入りに向けては、この1週間の横浜FM(勝点28)、広島(同27)と続く、上位陣との直接対決は大変重要なもの。特にホームゲームでは勝点3が何としても欲しいものだ。
ただし、横浜FMには、司令塔の中村俊輔を筆頭に、中澤佑二、栗原勇蔵、マルキーニョス、ドゥトラ、兵藤慎剛など経験値の非常に高い選手や、斎藤学、端戸仁ら若き生え抜きのタレントが揃っている。特に「一番キーとなるのは、中村選手。本当にクリエイティブな選手なので、とにかく自由にプレーさせないことが大事。そこに我々が隙を見せてしまえば、やられてしまう」とC大阪のレヴィークルピ監督も警戒するトリコロールの柱となる25番の働きが、試合を左右することは、誰もが理解していることだろう。
そうなると、C大阪で鍵を握るのは、中村と直接マッチアップすることが予想されるボランチになってくるだろう。今節、C大阪は、攻めの起点でもあった扇原貴宏が累積警告により出場停止。そこで、山口螢とともに、活躍が期待されるのは、開幕戦以来の先発が予想される、横山知伸だ。前節では、扇原に代わって69分からピッチに入ると、「今まで出番がなかったので、出たらやってやろうという気持ちでやっていた。負けている状況だったので、まずは自分で1点取ろうという気持ちだった。レヴィーからも『数字!!』と言われているし、取れば何か変わるかなと思った」と、アグレッシブな姿勢を全面に打ち出してプレー。その横山の想いがチームに流れを呼び込んだ。そのときの獅子奮迅の働きがあるだけに、今節への期待は一層高まる。
「もしピッチに立ったら、まず守備から入り、セットプレーとかでもゴールを狙っていきたい」という桜色の18番には、昨シーズンJ1最終節でチームを救ったようなシーンを、今一度見せて欲しいものだ。「上のチームとの対戦なので、(ポイントを)離されるわけにはいかない。下のチームも(差が)詰まってきている。再開してまだ勝っていないので、中断前のあの勢いに戻れるよう、勝ちたい」という彼とともに、イレブンへの勝利への意気込みも、大変強くなっている。
もちろん、C大阪のなかで、忘れてはいけないのは、柿谷曜一朗。思い返せば、昨シーズンのJ1第17節、清武弘嗣やキム ボギョンが抜けたあとの一戦で、横浜FMを相手に、反転シュートを決めて、『柿谷ここにあり!』と印象づけた。今回も、中澤、栗原という日本を代表するDFとの対戦となるが、「身体の正面衝突は負けても、『頭』を使って、なんとかくぐり抜けたい」と、虎視眈々とゴールを狙う。「(C大阪は)全員が一つにならないと勝てない。チームのためにやるべきことはいろいろある。僕に期待されるのは、得点もあるし、それプラスというところもある。もう、やるしかないですから」と、8番を背負うエースの活躍も、C大阪勝利には不可欠だ。
その他にも、エジノとドゥトラのサイドでの攻防、山口と斎藤とのロンドン五輪日本代表対決、藤本康太と山下達也のセンターバック陣と、マルキーニョスのエアバトルなど、個々の争いにも見どころが豊富な、C大阪と横浜FMの一戦。あとは、蒸し暑いなかでのフィジカルコンディションの勝負というところにも注視しつつ、互いの攻防を楽しみたいところ。レヴィークルピ監督に連戦を迎えて大事にすべきことを尋ねたとき、「試合を楽しむことだ。サッカーが好きでなければ、最悪のスケジュールだろうが、選手にとっては最高の日程であり、私にとってもそうだ」と、名伯楽は笑顔を見せた。大阪の暑い戦いで、楽しんでサッカーをしたほうが、試合後、勝利の凱歌を上げているはずだ。
ちなみに、大阪には8日、9日と、2日連続で高温注意情報が出ている。選手やスタッフだけでなく、スタジアムに来場するファン、サポーターも、試合を作る大事な人たち。熱中症などで体調を崩さないよう、万全の備えをして、水分を十分にとり、応援を楽しんでほしい。10日の大阪の日の入り予定時間は、19時14分(国立天文台天文情報センターHPより)。イレブンも、ファン、サポーターも、暑さとの戦いがあることを、忘れてはいけない。
以上
2013.07.09 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
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