10年前にJ1残留を懸けて戦った両チームの再戦は、仙台が菅井直樹の値千金のゴールを守り切り、1−0で勝利を収めた。これで仙台は2試合連続完封、昨季の手固い守備を取り戻し、これからに可能性を感じさせる試合となった。
序盤は、ホームの大分にある程度主導権を握られることを予想していたのだろう。前線からのプレッシングにたびたび後手を踏んでボールを奪われた。18分には不用意なバックパスから、GKと1対1になる決定的な場面を作られた。しかし、林卓人は相手の動きを見切り、ゴールを守った。「ピッチが硬いのでミスが起きやすいと思った。自分たちがミスをしたときはみんなでカバーし、相手がミスをしたときは見逃さずにいこう」と、手倉森誠監督の呼びかけに選手は呼応した。浮き足だたず、最終ラインで強固なブロックを形成していた。
「大分のやり方はスカウティングで分かっていた」とは鎌田次郎。アーリークロスに対しては、石川直樹との共通理解のうえで、巧妙にラインを上げ下げして、大分の前線の選手にオフサイドを意識させた。高松大樹をコンビと組む西弘則や松本力の衛星的な動きについていけず危ないシーンはあった。
しかし、「内容が悪くても(失点を)ゼロに抑えて、勝ちたかった」という蜂須賀孝治の言葉が表すように、仙台の選手は気持ちを切らさず役割を全うし、大分の攻撃をはね返した。
そのしたたかな思いが前半終了間際に結ばれる。43分の得点シーンは、それまで攻撃を自重していた菅井が、リスクを負ってでも前に出て行こうと判断して生まれたもの。赤嶺真吾が前線でタメを作り、後方からの駆け上がりを促し、菅井が相手最終ラインの裏に飛び込みゴールを奪った。
10年前はルーキーだった男の一撃は、J2に降格した悔しさを払拭する決勝点となった。
対する大分は、両ワイドを前に押し出し、狙いとするサイド攻撃から形を作った。「そこが通っていればというシーンが多くあった」と高木和道は振り返ったが、どれだけクロスを上げてもゴールを奪い切る精度がなければ勝利も、勝点も手にすることはない。素早く帰陣して守る相手に対しカウンターは封じられ、仙台の術中にまんまとハマった。単純な攻撃に終始し、展開を一転二転させる多彩な仕掛けが不足していた。「前回の試合から比べると攻撃の時間や回数が増えている。我々が進んでいる方向、やっている事は間違っていない。だからしっかりと次の試合に向けて前を向いていこうと選手に伝えた」と田坂和昭監督は前を見据えたが、いかに攻撃のリズムに変化を加え、得点に結びつけるか。大分は今、難しい課題に直面している。
以上
2013.07.11 Reported by 柚野真也
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