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【J2日記】熊本:乗り越える(13.07.11)

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久しぶりにトレーニングウエアでピッチに立った池谷友良監督代行

池谷友良監督代行(中央)は細かく声をかけながら練習を見守った

あくまで暫定なので、社長業も兼任。スカウティングなど現場の仕事と、会社の業務も引き続き行うという

シーズンも折り返した7月10日、熊本は吉田靖監督の退任を発表し、後任にはアスリートクラブ熊本社長で、このクラブの発足時から4年に渡って指揮を執った池谷友良氏が、暫定の監督代行として4年半ぶりに現場に復帰することが明らかになった。

吉田前監督にとって、クラブでの指揮を執ってリーグ戦に臨むのは初めてのことで、結果として志半ばでチームを離れることになった無念さもあろう。「強化費の少なさやクラブ理念を理解した上で来てくださって、限られた条件の中でやってくれたし、なんとか立て直したいということも言われてました。今回の判断については反論もせず、最後まで『申し訳ない』とおっしゃっていた」と、飯田正吾チーム統括本部長が話してくれたが、残ったスタッフ、選手たちは吉田前監督へのはなむけの意味でも、どうにか現状を打破しなくてはならない。

11日は早速、池谷監督代行がトレーニングウエアで練習に参加。細かい部分では清川浩行ヘッドコーチが進めたが、練習に入るにあたって改めて原点の部分を選手たちに説いた。
「ひとつひとつにこだわっていこうと。パスをつなぎたいのなら、その質やタイミングもウォーミングアップの対面パスから練習の中に入ってる。試合の中で何百回もあるパスを何割もミスしていたらゴールまで行かないわけだし、ミスすることはあっても、少なくともこだわることを意識しようと言いました。こういうのは本来レベルの低い話なのかもしれないけど、それをきっちりやれるのがプロフェッショナルなわけだし、そこからのプラスαがあるかどうか。
あとはサッカーを楽しもうということ。勝負事だから勝ち負けはある。でも100%出したと言い切れるなら胸を張っていいし、張れないのなら出さなきゃいけない。原則的な部分と細かい約束事というか、戦術的なことも少しは伝えましたが、監督が代わったからといって選手が大きく代わるわけじゃないし、チームが1つになって闘うために、統一感を出していかないといけない。久々に現場に来て発見もあったし、可能性は膨らんだと思いますね。現場から離れていたことで、芝の上にいても少し引いて、違う角度から冷静に見られる自分もいて。昨日の段階で感じていた不安は少しは払拭できたし、長くやるつもりはないけど、選手たちにどんな影響を与えられるかというワクワク感もある。この危機感をパワーにしてチームが成長しないといけないんだけど、1人1人が『もっといい選手』『もっと上を目指す』ということが大前提として必要だから、うるさく言うこともあるでしょうね」(池谷監督代行)

トレーニングでは紅白戦も行ったが、先週までの主力組とサブ組を一部シャッフルし、今まで主力組に入ることのなかった選手も数名、主力組でプレー。選手たちも積極的に声を出して雰囲気を盛り上げようと意識していた。
クラブの創設メンバーとして在籍9年目を迎えている福王忠世は、「初日ということもあるかもしれないけど、池谷さんが少し優しくなった気がしました」と話した後、こう続けた。
「選手みんなが、やっこさん(吉田前監督)を退任に追い込んでしまった責任を感じているし、全員でなんとかせなアカンという思いを持っている。遅いんですけど、それをもう一回認識できた。こんな状況でもサポーターの皆さんが応援してくれていて、このままずるずる行くようではプロとしてもサッカー選手としても、男としてもダメやと思う。池谷さんも『自分はマジシャンじゃないし、劇的に変わることはない』と話してましたけど、監督交代がいい方向へ向くように、自分たちがいい方向へ持っていかないといけない。次のゲームは、誰が出ても気持ちを出したプレーをせなアカンと思うし、少しでもいい方向に向かう、その兆しが見えるゲームにしたい」
シーズン途中での監督交代はクラブ史上初めての大きな壁。文字通り一丸となってこの壁を乗り越え、新たな一歩を踏み出したい。

以上

2013.07.11 Reported by 井芹貴志
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