「イッタイイチ!」「タタカウキモチ!」「オレガヤル!」。
雁の巣球技場に、マリヤン・プシュニク監督の日本語が響き渡る。前節の札幌戦後の記者会見で、選手たちのメンタル面での課題を指摘し「何が起きたかということを今週、時間を使って判明させていきたい」と語っていたプシュニク監督。そして改めて見えてきたのは1対1の局面で戦っていなかったということだった。プシュニク監督は話す。
「札幌戦では、我々は持っている全てを出して戦うことが出来なかった。しかし、それは過去の事。我々は前を向いて進んで行かなければならない。負けた試合にも学ぶことは多くあり、それを学ばなければ進歩することはできない。敗戦は大きな痛手だが、学ぶことが出てきたということに関しては感謝したい。そして選手たちには、それをしっかりと学んでほしい。札幌戦を分析した結果、改めて明確になったのは、我々はアグレッシブではなかったということだ。パフォーマンスが悪い時もある。調子が上がらないこともある。しかし、戦う意識を見せられないことは私には理解できない。だから、その点について、我々はもっと上げていかないといけない。我々はここまで、チームとして一体になり、戦う意識、決意を持って戦ってきた。それらがまずなければ、我々は戦うことが出来ない」
もちろん、その想いは選手たちにも伝わっている。「札幌戦は1対1のところで戦えていなかった。それは選手1人、1人の責任。周りでどうこうするというものではない。1対1で負けていたら試合にはならないし、そこで勝てれば、おのずと優位に試合を運べる。まずは自分たちにとっての基本的なところを徹底させ、それを試合で表現したい」と堤俊輔は話す。いわば、もう一度、自分たちの原点を見つめ直すための戦いが栃木との1戦。チームの決意は固い。
一方、対戦相手の栃木は、現在5戦勝ちなし。第18節にホームで福岡に勝利したあと、勝ち星に見放されている。また、戦列を離れているパウリーニョに加え、今節はクリスチアーノが出場停止。チーム状況は良くないようにも見える。しかしながら、だからと言って栃木を侮るようなことがあれば、足元をすくわれるのは間違いない。組織で戦うことにかけては定評ある松田浩監督が率いて5年目を迎える栃木は、攻守に渡ってバランスの良いチーム。前回の対戦では凄みを感じることはなかったが、それでも、90分間に渡ってゲームをコントロールされた試合に勝ち目はなかった。それこそが栃木の強みなのだ。もちろん、中心選手のクリスチアーノの欠場の影響は少なからずあるだろうが、それを全員がハードワークし、チームのディシプリンに基づいて戦うことでカバーしてくるはずだ。
そんな栃木との対戦でポイントとなるのは、福岡の高い位置からのプレスが機能するかどうかにあると見る。栃木にしてみれば、福岡の高い位置からのプレスには付き合いたくないところ。前回対戦時と同じように、ロングボールを効果的に使ってプレスをはがし、福岡のバランスが崩れたところをショートカウンター気味に狙ってくることが予想される。一方、福岡にしてみれば、栃木のロングボールを必要以上に警戒してラインを下げれば、中盤が間延びして、自分たちの最大のストロングポイントである高い位置からのプレスが緩むことになる。あくまでも自分たちのストロングポイントを前面に打ち出すことで、相手の選択肢を限定して主導権を握りたい。暑さとの戦いもある夏の試合は、激しく前からプレスをかけるサッカーは、戦術的にも、フィジカル的にもリスクを伴うが、それが自分たちのスタイル。自分たちを貫くことで試合の主導権を握りたい。
加えて、福岡にとっての栃木戦は、J1昇格のライバルとの直接対決であると同時に、今後の自分たちの立ち位置を左右しかねない大事な試合でもある。ここまで、上位7チームに対して勝利がない福岡は、6位圏内を目指す好位置に付けながらも、そこから先の壁を乗り越えないままに23試合を過ごしてきた。そして、現在6位の栃木との勝点差は僅かに1だが、5位以上のチームとの間にある勝点差はジワジワと離されつつある。勝利を手にして上位グル―プとしてシーズンを過ごすのか。それとも第2グループに甘んじてしまうのか。その違いは大きい。あらゆる力を結集させ、全てを発揮して勝点3を手に入れなければならないのが栃木との試合。福岡に勝利以外の文字はいらない。
以上
2013.07.13 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第24節 福岡 vs 栃木】プレビュー:J1昇格レースのライバル栃木との直接対決。原点であるアグレッシブさを武器に福岡は勝利を目指す。(13.07.14)
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