「スーパー」という形容詞ではもの足りない。横浜FM史の中で今後、語り継がれるであろう齋藤学の超絶ドリブルシュートが決勝弾となった。
36分、齋藤は右サイドでボールを受け、ギアが入る。横へスライドしながらドリブル開始。スピード、技術が噛み合い2人をかわす。さらに「冷静に味方、敵の位置も把握した」(齋藤)なかで“穴”を見つける。左にいた兵藤慎剛にパスを出すフリのフェイクを入れ、その刹那、90度方向転換して縦へ。あっさり1人抜き、さらにタックルに来たDFをひらりとかわし、完全にぶち破る。あとはゴールに流し込むだけだった。
齋藤は22分の1点目もアシスト。定位置の左サイドではなく、右サイドにポジションを移し、「イメージ通り」と自画自賛する柔らかい軌道のクロスボールをファーへ。そこに走り込んだのは“エア・マルキ”。滞空時間の長い豪快ヘッドを叩きつけ、マルキーニョスが先取点を挙げた。
チーム全体としても「前半は、ほぼパーフェクトな内容だったと思います」と樋口靖洋監督。気温30.6度の蒸し風呂状態のなか、横浜FMが躍動した。最近、暑さの影響もあり見られなかった高い位置からの守備も敢行。マルキーニョス、中村俊輔、時にはボランチまでも相手最終ラインにプレスをかけ起点になる、連動した守備で大宮を圧倒。大宮得意の縦パスへのリスクマネジメントも徹底していた。前半2度、中村俊輔は身を投げ出して懸命に、相手前線の縦パスをインターセプトに成功。そのプレーから、この一戦を落とせない危機感が強く伝わってきた。
攻撃では「3人目の動き」が実にスムーズ。常にパスコースを確保し、ダイレクトパスを織り交ぜ、サイドを中心に大宮DFを混乱に陥れる。さらに高い位置でボールを奪えるため、そのままの勢いで人数をかけてバイタルエリアを支配し、中でも勝負できた。それにプラス、選手個々のスキルの高さがあるため、大宮の守備はやみくもに行ってもいなされ、普段のボール奪取力が影を潜めたように見えた。
後半は横浜FMの体力が落ちることが懸念されたが、そこは守備ブロックを敷き、リトリートして“相手にボールを回させる”守りをベースに、締めるところで締めて守る。そのため、大宮は縦パスが入るようになり、前半に比べると自分たちの攻撃の時間をつくる。だが、ノヴァコヴィッチ、ズラタンのスロベニア代表2トップ不在による、ゴール前での迫力不足は否めない。
それでも終了直前の90+4分に左サイドバックの村上和弘のクロスを、ファーに駆け上がった右サイドバックの今井智基がダイレクトボレー。首位としての爪痕を残し、次戦・川崎F戦に繋げる一発を決めて見せた。とはいえ、相手の中町公祐や栗原勇蔵が「大宮は元気がなかった」「動きが重かった」と言ったように、大宮本来の姿ではなかったことは事実。その要因を検証する必要がありそうだ。
横浜FMは、次戦も埼玉勢の浦和と激突する。勝敗が一番重要であることは百も承知しているが、“かもメッシ”こと齋藤と浦和・原口元気のドリブラー対決が、今かから待ち遠しい。
以上
2013.07.14 Reported by 小林智明(インサイド)
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