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【J2:第28節 愛媛 vs 京都】プレビュー:5試合勝利から遠ざかり流れを変えたい愛媛に対するのは、7戦無敗の京都。どちらが先制点を奪い、勝点3に近づくか。(13.08.11)

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シーズンの終盤戦を迎えるに当たって、この時期は改めて目標が明確になってくる。残り試合が少なくなってきて上位は上位で、そして下位は下位で勝点差が少ない状況にある。18位に甘んじている愛媛としては不本意だが、J2残留が明確な目標になってしまったといわざるをえない。第26節の栃木戦が延期になったことで1試合消化が少ないとはいえ、21位の群馬までは勝点差3、22位の岐阜までは勝点5差。今後はそれらのチームとの直接対決も控えているが、まずは目の前の京都戦で勝点を伸ばし、這い上がっていきたいところ。一方の京都は現在4位。7戦負け無しでJ1昇格プレーオフ圏内をキープしているが、猛追してきた徳島をはじめ中位グループも虎視眈々と上位をうかがっており、ここからがJ1という目標に向けた正念場になる。

その中で愛媛は前節、アウェイの長崎戦でドローとはいえ連敗を止めた。追いかける展開の中で4試合ぶりのゴールが生まれたことは前向きにとらえたいし、リーグ後半戦未勝利という悪い流れを断ち切るきっかけをつかんだと考えたい。そして今節の京都戦では、それをはっきりとした上昇気流に乗せたいところだ。そのためにも、今節まずは繰り返している失敗を断ち切ることが最低限のノルマになる。長崎戦では前半9分に失点を許しているが、振り返ればアウェイの京都戦でもわずか3分で失点している。この2試合に限らず、今季の愛媛は立ち上がりの失点があまりに多い。今節の京都戦でも先に得点を与えてしまえば、当然のことながら勝点3の獲得は難しい。

三原向平は「状況によっては前半の前半はシンプルに、スペースに流して相手の陣地で戦うようにしたい」と話しているが、全員がコミュニケーションをとりながら時間帯に応じてその選択を共有できるか。こうしたリスクを負わないプレーは当然失点を回避する選択肢のひとつになるが、愛媛はこれまでやってきたように最終ラインからパスをつなぐサッカーも持ち味の1つ。前回の京都戦ではしっかりとボールを保持し、つないで試合の主導権を握った。これも、相手を自陣から遠ざける選択肢の1つ。酷暑の夏、相手の体力を削ぐ意味でもボールを保持できる時間は自信を持ってつなぐべきだし、それを恐れず戦えるかどうかもポイントになる。

その時には、サイドの攻防も見どころになってくる。愛媛はサイドで起点を作ってきた石井謙伍が怪我で戦列を離れており、前節は三原が左から右に回り、左サイドには東浩史が入った。しかし、今節は東が出場停止。石丸清隆監督もこのポジションに誰を起用するか見極めを行っているが、その選択にも注目したい。駒井善成や山瀬功治の突破をケアする布陣とするか、あるいはより積極的に相手を押し込む攻撃的な選択をするのか、ピッチに立つ選手によっても立ち上がりの入り方は変わってくる。逆に京都としては前回の対戦のようにセットプレーも強みにして、先制点を奪って優位に試合を進めたい。たとえ先制されても慌てる必要はなく、第25節の北九州戦や第21節の栃木戦のように追いつくことは可能だが、やはり勝点3を奪うためには先制点を取りたいところだ。

これからはどんどん残された試合の数が減っていくだけに、勝点を取り返すチャンスも減ってくる。確実に目標を達成するために、目の前の1戦1戦、そして1分1分の重みが増してくる。その重みがプレッシャーに変わる前に、今節は両チームともできる限り勝点を伸ばしておきたい。

以上

2013.08.10 Reported by 近藤義博
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