前節、徳島に1-3で完敗し、再び最下位に転落した岐阜。栃木に2-0と完封勝利し、首位のG大阪に勝点差1と肉薄した神戸。
正反対の状況にあるチーム同士の戦い。はっきり言って岐阜にとって戦力的にも格上の相手だけに、厳しい戦いになることは間違いない。だが、もう負けていい試合は一つもない。毎回粘って最下位脱出を図っても、それはいつも『三日天下』に終わる。要は岐阜に息をついている暇は一つもないということだ。
この試合、ポイントとなるのが、神戸の攻撃をどう止めるか。ポポと田代有三の強烈ツートップは高さとパワー、スピードをかね揃えている。さらにここに下部組織から育った逸材の小川慶治朗が右サイドから切れ込んでくる。小川はユース時代から高い得点能力を誇り、FW、MFどこでもこなせるユーティリティーさを持つ。彼はオフ・ザ・ボールの動きに長け、背後からするすると上がってきては、ボールを受けると、一気にギアを上げて突破を仕掛けてくる。2トップを警戒しすぎていると、彼がアタッキングエリアで脅威となるし、彼を警戒しすぎると、高いパスセンスで2トップを生かされる。本当に厄介な存在だ。この3人で実に26得点稼ぎ出しており、驚異のトライアングルと言えるだろう。
岐阜は岡山戦からCB木谷公亮を新戦力として獲得したことで4バックに移行。デズモンドと木谷のCBコンビにして、3バックのセンターを務めていた益山司を、本来のポジションであるボランチで起用。服部年宏と組ませることで、守りの服部、攻めの益山と役割分担がはっきりできた。アタッカー陣も新加入の中村祐輝、バージェのツートップにし、本来は2列目プレーヤーの樋口寛規をサイドハーフで起用することができた。岡山戦ではこれがはまり、2-1で勝利することができた。しかし、徳島戦ではいいところが出せなかった。この不安定さが不安要素だが、この試合ではもう一度岡山戦のように集中して、自分たちの選手配置のメリットを見つめ直す必要がある。CBは前に強いデズモンドとカバーリングがうまい木谷がうまくバランスを取る。ボランチも守りの服部、攻めの益山の2人で縦関係になりながらも、益山は相手のボランチ、サイドハーフの攻撃の際にケアとカウンターに備えたポジショニングを取る。ポイントは小川をどう止めるかにあり、ここはサイドハーフ、CB、ボランチ間でのマークの受け渡しの確認が重要になってくる。
岐阜は格上が相手とか、個の能力がどうとか言っている場合じゃない状況にある。とにかく勝つこと。勝点を重ねること。そこにこだわり、意地を見せてほしい。実に3試合ぶりのホーム戦。最下位脱出を誓い、サポーター、ファン、夏休み中の子供たちに、ジャイアントキリングを見せてほしい。
以上
2013.08.10 Reported by 安藤隆人
J’s GOALニュース
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