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【J2:第28節 愛媛 vs 京都】レポート:先制、追加点と効果的に得点を重ねた愛媛が6試合ぶり、後半戦初の勝点3を獲得!京都の無敗記録を7で止める(13.08.12)

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愛媛にとっては、前半20分に待望の先制点がもたらされた。先制点を奪ったのは、リーグ前半戦の最後となった6月29日のホーム鳥取戦以来、6試合ぶりのこと。その鳥取戦以来、勝利から遠ざかっていた愛媛の選手たちにとっては自信を取り戻す先制点となった。
前半6分には右サイドから、そして13分には左サイドを崩してフィニッシュまで持ち込むなど上々の立ち上がりの中での先制点。加藤大がペナルティエリア内で仕掛け、PKを誘った。これをきっちり決めたのが重松健太郎。期待をされながら、ここまで無得点だったストライカーに待望の愛媛初ゴールが生まれ、愛媛の選手たちに笑顔があふれた。

そこからは、京都がボールを支配する時間帯が続く。それでも園田拓也が「先に点を取ってくれたので、後ろの選手もよけいに締まった」と振り返ったように、愛媛の選手たちは集中をして京都の攻撃に対応。中でも園田は原一樹に入るくさびのボールを次々とカットして京都の勢いを削いでいたが、それだけでなく最前線の重松からはじまりチーム全員が高い守備の意識を持ち続けて粘り強く対応できていた。そして愛媛にとっては前半最大のピンチ、36分に左サイドを突破された場面でも駒井善成のシュートがポストを叩いた後、最後は原のシュートコースに園田が入ってブロック。愛媛は無失点で前半を折り返した。

後半に入っても京都の反撃が続くかと思われたが、試合を分けたのは愛媛の2点目となった村上巧のゴール。後半開始わずか5分、愛媛は自陣でボールを奪うと素早く攻撃に転じて京都ゴールを目指す。そして左サイドで加藤が粘ると、三原向平の折り返しに村上が思い切って右足を振り抜いた。先制点の後、苦しい時間帯は無理につながずシンプルなプレーで耐えるシーンも多かったが、ここでは京都の隙を見逃さずパスをつないで追加点を奪った。京都としては中盤のミスを突かれた失点となったが、逆に攻撃でもスイッチを入れる場面でミスが出てしまうなど、最後まで愛媛のブロックを崩す形を作れなかった。今節は上位陣がそろって敗れただけに京都は勝てば順位を上げるチャンスもあったが、8戦ぶりの敗戦で順位は4位のままとなった。

一方で6試合ぶりの勝利をつかんだ愛媛は、6月8日の札幌戦以来9試合ぶりの複数得点も記録した。加藤が2試合続けてゴールに絡み、何より重松のゴールもストライカー不在だったチームにとっては大きな1点。FWオズマールの加入とともに、一時は得点ができなかった攻撃陣に明るい材料がそろってきた。
さらにベンチメンバーには吉村圭司とアライールも帰ってきた。この試合でピッチに立つことはなかったが、中盤と最終ラインに経験のある選手が戻ってきたこともプラスの材料。愛媛は次節もホームで戦えるが、相手は順位が近い北九州(勝点1差の18位)とあって、その中で勝点を積み重ねることができれば再び中位が見えてくる。しかし、敗れるようなことがあれば再び下の順位を意識する状況に追い込まれるだけに、負けられない戦いが続く。今シーズンの正念場ともいえる夏場の戦いが続くが、ここを勝ち抜くことでこれまでは応えられなかったサポーターの期待に応えていきたい。

以上

2013.08.12 Reported by 近藤義博
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