6戦負けなしのJ1リーグ7位F東京か、5戦負けなしの同2位横浜FMか。横浜FMは齋藤学がチームの練習に復帰し、F東京は東慶悟が出場停止から明けて戻ってくる。互いに、ほぼベストメンバーが揃う。リーグ戦の無得点試合はF東京が4試合、横浜FMはわずか2試合しかない。前回対戦はアウェイでF東京が2−3と競り負けているが、打ち合い必至のカードと言えるだろう。
横浜FMの攻撃は、得点ランク2位で6戦連発中のFWマルキーニョスが牽引する。2008年に記録した鹿島時代の自身最多7戦連発に迫る勢いだ。マルキーニョスだけでなく、経験豊富な選手が多く揃っており、試合の要所を踏まえて勝ちきる術を心得ている。前回対戦では出場停止でマルキーニョスを欠きながらF東京に先制を許すも逆転。追いつかれても、終了間際に得点を挙げて再び突き放した。
F東京のポポヴィッチ監督は「(前回対戦した)あの試合は紙一重の試合だった。ただ、経験豊富な選手と肌を合わせて戦うことで学ぶことが多くあったと思う。特にゲームの進め方という点で、彼らはどういう動きをすれば効果的に働くかを理解している。たとえ運動量が少なくとも効果的な動きを知っている。我々はあの試合から成長した姿を見せなければいけない」と語った。
前回対戦では、ポジションを巧みに変える中村俊輔を捕まえきれず、そこから多くの決定機をつくられてしまっている。彼を封じることが勝利を引き寄せるには重要なタスクとなる。権田修一は「前節の川崎F戦でもセンターバック(CB)が引き出されて失点している。CBが引き出されないためにどうするか。たとえ引き出されたときもしっかりスライディングでプレーを止めたり、サイドを割ったりしてプレーを切ることが大切。中村選手がポジションを落としたときに誰がいくか基本的な部分だけど、その確認も行った」と言う。
一方でF東京には得点ランクトップの渡邉千真がいる。トリコロールで雌伏の時を過ごしたストライカーもキャリアハイのルーキー時代の13得点を更新し、現在15得点を記録している。献身的な守備も含めて今季のF東京のエースと呼ぶに相応しい活躍を続けている。横浜FMは栗原勇蔵、中澤佑二、富澤清太郎、中町公祐が中央を引き締めて堅いブロックをつくってくる。米本拓司、高橋秀人の両ボランチが高い位置でボールを奪い、そこから複数人が絡んで渡邉が決める形が理想的だ。
同日の夜には、神宮外苑花火大会が開催される。それを選ばずに、味スタへと足を運ぶ人たちに向けて石川直宏は「見ている人にとっては打ち合いが面白いと思う」と話した。「でも」と言ってこう続けた。
「マリノスの攻撃は破壊力がある。セットプレーも含め、どこからでも点が取れる。その相手に、ここから上位を狙うためにも僅差で勝ちきる方がいい。特に、後ろも頑張ってくれているからね。だから、一瞬の隙を突きたい。いいでしょ、一発の花火(ゴール)でも、それがきれいな花火なら」
横浜FMの巧みな攻撃を封じ、F東京は思わず見とれてしまう一発を狙う。真夏の夜空を彩る花火よりも、Jリーグだ。
以上
2013.08.16 Reported by 馬場康平
J’s GOALニュース
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