前々節vs岡山戦、前節vs神戸戦と、中2日で行われたアウェイでの2連戦で、東京Vは痛恨の連敗を喫し、東京へと戻った。岡山戦は飯尾一慶、鈴木惇という、チームの大黒柱を2人揃って出場停止で欠かざるを得なかったとはいえ、第23節から第28節まで続いていた無敗の良い流れが止まってしまったのは、非常に残念だった。ただ、今節も中3日での試合。監督も選手たちも、すでに気持ちの切り替えはできている。
今節のみどころは、いかに簡単なミスをしないかにつきるだろう。というのも、前節の神戸戦を振り返り、選手みながイージーミスを敗戦の原因に挙げているからである。実際、喫した2失点とも自分たちのミスからによるものだった。この試合に限らず、ミスをしないということは、いつ何時においても当然のポイントだろう。ただ、「パスやトラップなど、技術的なミスをしないことを、いつも以上に気をつけなければいけない」と、鈴木はより強い“ボールを大事に”の意識をもつことを誓っていた。
また、前節のミスから多くを学んだというのが、井林章である。2点目を相手に献上してしまったが、「1つ1つのプレーの精度の問題はもちろんですが、この暑さの中、1つのミスで味方の運動量を上げさせてしまうのは、その後の流れにも大きく影響してしまったと思う」と、反省しきり。最終ラインから攻撃への切り替わり。周りも前に出ていったところで相手に奪われると、周りも再び守備に戻りに走らなければならないため、否応なしに運動量が増えてしまう。「不思議と、前を向いて走るのと、(守備として)後ろ向きに走るのでは、同じ距離でも疲れ方が全然違うものなんです」(小池純輝)。せっかく同じ運動量を使うのであれば、気持ちよく、前向きな走りへと費やしたいものだ。
前節で30節の区切りを迎え、終盤戦へ向けて三浦泰年監督は次のように語っている。「粘り強く、諦めずにやっていくことが非常に大事だと思う。いきなり何かスペシャルな変化をさせることは難しい。よく“この先”というけれど、ここまで積み重ねてきていることがすごく大事であり、この30節を1試合も無駄にしていなければ、残りの12試合は自ずと方向は決まってくると思っています。30節をどのようにして走ったか。今節以降はそれが非常に大事であり、そこに自信をもっているので、ぜひ楽しみにしてもらいたいです」。残り12節。ここまでの積み重ねを、結果という形で示していきたい。
対する松本山雅は前節、富山との消耗戦をPKという形で制し、3試合負けなし。上昇ムードを高めて東京へと乗り込んでくるはずだ。その松本に対し、東京V・飯尾は「千葉戦でも3点取って勝っているし、得点力もきちんとしている強いチーム」とのイメージをもっているという。そこで注目したいのが、15日に湘南から期限付き移籍したMF岩上祐三である。前節が初先発となったが、序盤から得意のロングスローやセットプレーで好機を生み出し、存在感をアピール。松本の新たな攻撃のバリエーションの1つとなってくるに違いない。船山貴之との2シャドーは非常に期待できそうだ。
前節の試合後、反町康治監督は、「どちらに転んでもおかしくないゲームをものにできたのは、夏のこの時期に足を止めずに最後までできた証拠。もうひとつ証拠をみせなければいけない試合が週末にあるので、そこで我々の真価をみせたいと思っている」と、コメントしている。思い返せば、前回の対戦は、降雪のため延期され、5月15日に行った結果0-0ドローだった。あの当時から時を経て、「真価をみせたい」のは、東京Vも同じである。元東京Vの選手やスタッフも少なくないため、自ずと両クラブともテンションが上がりがちなこのカード。勝点1差、順位も1つ違い。熱い戦いになることは間違いなさそうだ。
以上
2013.08.24 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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