前節、G大阪にホームで1―7の記録的大敗を喫した鳥取はホーム連戦。前節、やはりホームで横浜FCを2―0で下し、6試合ぶりの勝利を挙げた長崎を迎え撃つ。
28節終了後に小村徳男前監督を解任し、強化部長の前田浩二氏が兼任で新監督に就任した鳥取は、初陣となった29節、アウェイでの栃木戦も1―1で引き分け。前節の敗戦は、昨季35節の松本戦(●1―7)と並ぶクラブワーストタイの記録で、前監督時代の22節を最後に勝利がない苦境が続いている。
前田監督は大敗翌日の練習で「地道にやっていくこと。いろいろな敵、相手もそうだけど、自分という敵に打ち勝てるように、地道にやり続けることが大事」と選手たちに話したという。現実的に考えれば、失点の多さはいただけないものの、G大阪相手の敗戦は致し方ない。最大の目標であるJ2残留に向けて、しっかり切り替えて次節以降に臨む必要がある。
長崎は、連勝が3で止まった25節以降の5試合は2分3敗と結果が出ていなかったが、前述の通り、前節に久しぶりの勝利を収めた。競り合いから終盤に2得点を奪う戦いぶりは、終盤の走力で相手を上回るチームの持ち味が遺憾なく発揮されたもの。7月に大分から期限付き移籍で加入した小松塁の移籍後初ゴールも飛び出すなど、終盤の再加速につながりそうな勝利だった。
今季6節に対戦したときは、ホームの長崎が3―1で勝利を収めた。長崎にとっては昇格後2勝目で、ここから4連勝。4節から11試合負けなしの記録を作り、現在まで上位争いを続けている。一方の鳥取は今季初黒星で、これをきっかけに徐々に失速し、現在は昨季同様のJ2残留争いを強いられている。前田監督が「長崎を調子づけさせてしまったのは、われわれかなと思っている」と語る通り、結果的に両者の明暗を分けた戦いとなった。
前田監督は長崎について「開幕前のキャンプも見ましたけど、当時からやり続けていること、走ること、前線からのチェイシング、ロングボールなどを、やり続けたことが結果につながっている」と語るが、これはそのまま勝敗を分けるポイントになるだろう。前線でのボール奪取からカウンター主体にゴールに迫る狙いは、両チームに共通しているが、複数の選手が絡む連動性やプレーの質は長崎の方が上。鳥取としてはボールを持っているときのミスを減らし、相手の持ち味を発揮させない戦いが求められる。
開幕前の予想を上回る上位争いを繰り広げてもなお、高木琢也監督が今季の目標を“あくまでJ2残留”と位置付けている長崎と、昨季に続いてJ2残留を目標に掲げざるを得なくなった鳥取。重圧が大きいのは当然、鳥取で、その違いも、プレーの質や最終結果に大きな影響を及ぼすことになるかもしれない。
以上
2013.08.24 Reported by 石倉利英
J’s GOALニュース
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