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【J2:第31節 水戸 vs 札幌】プレビュー:「6位」を勝点3差で追う両チームの激突。「絶対に負けられない」プレッシャーを喜びに変え、プレーで表現したチームが勝利を手にする。(13.08.25)

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J2が大変なことになってきた。J1昇格プレーオフ圏内の「6位」と勝点5差の間に6チームがひしめきあい、勝点3差で4チームが並んでいるのだ。1試合の結果いかんでは2ケタ順位に沈む可能性も秘めている。まさに戦国リーグと化している。
そして、今節ケーズデンキスタジアム水戸で激突するのが6位京都を勝点3差で追う9位水戸と8位札幌である。この試合で勝ったチームは「6位以内」へグッと近づくこととなる。絶対に負けられない一戦なのである。

水戸は2試合連続で同勝点のチームとの対戦となる。前節はシステムを変更して、「水戸のよさを潰してきた」(柱谷哲二監督)福岡に対して、中盤を支配して主導権を握った。しかし、再三築いたチャンスを決めきれず、スコアレスドローに終わってしまった。「勝点2を失った感が強い」(橋本晃司)と悔しい結果に終わってしまっただけに、「札幌戦は絶対に勝ちたい」(橋本)という高いモチベーションを抱いて今節に臨むこととなる。

札幌は前節愛媛に3対0で勝利。勢いをつけて水戸に乗り込んでくる。197cmの高さを生かした空中戦の強さと爆発的なスピードを兼ね備える新ブラジル人FWフェホがチームにフィットしつつある。これまで培ってきたポゼッションに彼を生かした縦に速い攻撃が加わった中で内村圭宏、前田俊介といった個で打開できる選手たちが躍動を見せることができている。さらに東南アジア人初のJリーガーで「ベトナムの英雄」と呼ばれるFWレ・コン・ビンも調子を上げており、前節はアシストを決めてみせた。水戸が1対0で勝利した前回対戦とは別チームのような充実ぶりを見せている。「前回対戦はあてにしない。チャレンジャー精神で挑まないといけない」と柱谷監督は警戒を示している。
ただ、水戸も前節福岡戦で「攻守にわたってよかった」と柱谷監督が手ごたえをつかんだように、チームの調子は上向いており、今節に向けて「自分たちのサッカーをすれば勝てる」(橋本)という自信を胸に挑むことができる。特に試合を重ねるごとに迫力を増している攻撃には期待をしたい。札幌の守備を打ち破って、前節の鬱憤を晴らしてもらいたい。

リーグ終盤戦に入り、緊迫感が増してきている。「ちょっとした怖さや緊張感がある」と本間幸司は言う。水戸がこの時期に上位戦線に食い込んでいるのは09年以来となるが、当時よりも「これからもっといけるという手ごたえがある」と本間は言う。だからこそ、「このクラブで15年間戦ってきたけど、この時期にこういう感覚で戦えることははじめて。こういった試合でいかに自分の力を出せるか楽しみですね。こういう心境でサッカーできるということは本当に幸せ。何事にも変えられない」と現状に喜びを感じていると語った。そして、「最後までこういう思いで戦うためにも勝ち続けないといけない。そういうプレッシャーの中でアグレッシブに戦うことでチームはさらに成長する。自分たちのサッカーを貫いて、勝利を手にしたい」と気迫をみなぎらせた。

「絶対に負けられない」。そのプレッシャーの中で戦えることはプロとしての喜び。それをプレーで表現することが今節のテーマである。3連戦の最終戦ということで両チームともにコンディション的に厳しい条件の中でのゲームとなる。それでも選手たちはこの状況下でサッカーできる喜びをかみしめながらプレーしてくれることだろう。そんな選手たちの躍動がゲームをヒートアップさせるに違いない。

以上

2013.08.24 Reported by 佐藤拓也
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