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【J1:第22節 鹿島 vs 横浜FM】レポート:両者が持ち味を発揮する息詰まる攻防は、大迫の2発で鹿島の逆転勝利!首位叩きに成功し勝点6差に迫る。(13.08.25)

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久しぶりの雰囲気だった。大迫勇也の同点弾が決まった直後から、スタジアムの空気が一変した。ひとつずつは小さな声と手拍子が、まるで巨大な生き物のようにひとつとなり横浜FMをのみ込む。いつの間にか、11対11であるはずのサッカーは、1万数千対11に変わっていた。約束されていたかのような逆転弾に、相手のパワープレーをまったく寄せ付けない集中した守備。勝利を求めて一体となった"鹿島アントラーズ"が、共に戦い、喜びを分かち合う。

「応援や声援をいただいたなかで、選手はあれだけ頑張ることができました」試合前、サポーターにスタジアムに集結することをお願いしたセレーゾ監督は感謝を口にした。もたらされた歓喜は極上。
「久々にサポーターが喜びを爆発させていた。それを見てたら嬉しくなった」クラブ幹部も目を細めていた。

スタンドの雰囲気が勝敗を分けるわけではないが、選手は、試合前からその日の雰囲気を如実に感じている。今季、鹿島はリーグ戦でホーム負けなしを続けているが、それにはサポーターの貢献が大きいと青木剛は見ていた。
「サポーターが良い雰囲気をつくってくれている。この間の新潟戦もそうだったし、少し前ですけど大宮戦もそうだった。アップの段階から『雰囲気はいいな』と感じている。そういうのは大きいと思います」

だが、相手は首位を走る横浜FM。そう簡単にはいかなかった。

前半から決定機を迎えたものの、柴崎岳のハーフボレーはゴールに戻った小林祐三のクリアにあい、裏に抜け出した大迫のシュートは、必死に手を伸ばした榎本哲也に防がれる。すると、19分、中盤でボールを奪われると、中村俊輔からマルキーニョスと渡り、一度のチャンスでゴールを決められてしまう。その後は、中村の絶妙なパスさばきにプレスの狙いが絞れず、序盤にあったような切り替えの速さで相手を上回ることもできない。大迫が決定的なヘディングシュートを放つも、今度は中町公祐のクリアにあい、守備の堅い相手から攻め手を見いだせないまま前半を終えた。

しかし、一人の選手の登場が状況を変えた。本山雅志が入り、中盤を広く動き回りながらパスをさばくと、それまで機能していた横浜FMの守備が後手を踏むようになる。プレスに行けばかわされ、セカンドボールも拾えない。中盤が間延びするようになると、ピッチのあちこちにスペースができるように変わっていった。

そのチャンスを見逃さなかったのが本山と小笠原満男。「少々無理でもパスを通して欲しいと言いました」本山の要望を受けた小笠原は、それに応えるようにパスを供給。そのボールは「モトさんがボールを持ったときは良いボールを出してくれる」と信じて走る、大迫のもとへ。69分に、うまい持ち出し方で中澤佑二のマークを外して左足で流し込むと、78分には、対面する中澤にタイミングを計らせないシュートで脇を抜き逆転弾を決める。いずれも小笠原、本山と繋いだボールだった。

「ファンタスティックな勝利」
饒舌なセレーゾ監督はいつにも増して舌も滑らかだった。ここ数シーズン、ターニングポイントとなる試合をことごとく落としてきたなかで、絶対に勝たなければいけない試合で結果を得たことは、今後の自信に繋がるはずだ。しかし、ホームで勝ってもアウェイで負けてしまっては、この勝利が無駄になる。苦手のアウェイだが次節の清水にも勝利して、さらに上位陣を追いかけたい。
逆に横浜FMは痛恨の敗戦。前半までは盤石の試合運びをしながら、後半にまさかの失速。守備の要である富澤清太郎の不在でバランスが変わってしまった影響はあるが、途中までの勝ちパターンが崩れての敗戦は今後に響く可能性を残す。次節も、浦和と生き残りをかけた大事な一戦が控えており、連敗だけは絶対に避けたい。リーグタイトルのためには、お互いに中3日の次節も重要な一戦となる。

以上

2013.08.25 Reported by 田中滋
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