●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。今日は夏休み最後で、たしか今日茅ヶ崎でサザンオールスターズがライブをやってるということで、向こうは4万5千人のお客さんを集めるって聞いていて、僕も見に行きたいなと思ってたんですけど(笑)、そのライブに行かないで、僕らを応援してくれたサポーターの皆さんに、やっとホームで勝点3を届けられてうれしい気持ちでいっぱいです。この勝利は本当に選手たちと、それを支えてくれた人たちと、この前サポーターが僕に熱いメッセージをくれたので、本当に彼らに捧げたいと思います。
前節の柏戦で、今シーズンで一番、後半は我々らしさというか、一体感を失ってしまって、個々が勝手な判断でプレーするような所が多かった。その辺をもう一度自分たちの原点に返ろうということで今日もミーティングをしました。やっぱり我々は一人でプレーするんじゃないんだと、試合に出ている11人、ベンチの7人、それからバックアップの選手も含めて、全員でプレーしているんだということをもう一回思い出してくれという話をしました。セットプレーで(大竹)洋平からの、シマ(島村)が2点取って、ちょっと狙ってた形とは実は違うんですけども、それも含めて、ウェリントンのゴールも含めて、泥臭さが今日は前節に比べてもすごく出ていら。J1で初めてやらせてもらって、まだ5回しか勝っていない、あとは勝点3を取れていなかったので、勝つことが本当に難しいなっていう風に今も思っています。去年のJ2でああいう厳しい戦いをして、選手たちがここ(J1)で プレーする。でもこの勝点3に届くには、“成長、成長”って言葉を選手たちに投げて、それを信じて僕はずっとやってるんですけども、シンプルに本当に、こういう所に届くにはすごいパワーとエネルギーと、色んな物が重なり合わないと勝てないなって思ってます。でも、うちの選手たちは上手い選手じゃないかもしれないけど、ゴールに向かったりとか、ボールを奪ったりとか、見ているお客さまが“湘南、頑張ってるな”という印象のチームでは、少なくともいたいと思います。今日の試合は90分間プラス、アディショナルタイムも含めて、出せたのかなという風に思います。ただ本当に1つ勝った後の、次の試合でまた負けてとか、それを繰り返しているので、残り10試合、天皇杯も含めて、自分たちのスタイル、自分たちの信じてきたものは全て出すと。結果はありますけども、それは最低限やれるように、選手たちを指導していきたいと思います。
Q:右に宇佐美選手と遠藤選手を置いた配置の狙いは?
「もちろん出なかった選手が悪かったわけではないが、彼らの組み合わせのどれがいちばん自分たちの一体感を出せるのかというところでいうと、遠藤は将来的にも、彼はいま20歳だが、そういうポジションでやらせないといけないと去年から僕はずっと思ってました。あいつはU-19日本代表で抜けたり入ったりしていたのでなかなか試せなかったが、このまえのレイソルも最後そのかたちにしたが、大野、遠藤、シマ(島村)の組み合わせが、ああいうふうになったほうがよりコンパクトに、右からの起点もできて、遠藤のアグレッシブさ、(大野)和成のスピード、カバーリングが活きるのではないかと。あと宇佐美はここでやったセレッソ戦以来、時間が止まっていたが、最近すごく貪欲に頑張ってくれていたので90分足を止めないで彼の守備力やハードワークに期待した。予想以上によくやってくれたと思います。
Q:手倉森監督が湘南に神風が吹いたと。曹監督のなかで強風の影響は?
「予想を超えて風の影響があると思っていたので、それも含めてセットプレーのかたちとか用意していたものを後半に回そうというところもあって。天候の影響はあったが、前半から風の影響でうまく攻められないという感じではなかったので、逆に後半あの風が吹いてくれて我々のミドルシュートや航のロングボールなどチャンスが掴めるんじゃないかなと思っていたの。誠さん(手倉森監督)のおっしゃるように神風と言われたらそうなのかもしれないですけど(笑)」
Q:GKを毎試合代えていますが?
「GKを1試合ずつ代えちゃいけないというルールはないと思うんですね。常識というのは常識として同時に解っているつもりで、GKが1試合ずつ代わっているのは世界的に見てもいい状態のチームではないと思うが、ぼくは彼らが毎日どう過ごして何を考えてプレーしてどういう状態なのかというのを判断するのが仕事なので、皆さんが思われるような常識のなかで彼らを選ぶのであれば僕が監督でいる必要はまったくなく、皆さんのファン投票で1番になった選手が試合に出ればいいというだけ。そういう常識やそれをやらないほうがいいということも封印して自分の信じたことをやったつもりです。その結果、勝ったけれどピッチに立った安藤が全部よかったわけじゃなく、アレックスや阿部、鈴木雄太も含めてみんなにチャンスがあって、逆に言えばみんなにチャンスがないというチームだと思っている。皆さんびっくりされると思うが、僕もびっくりしながらやってます」
Q:大竹選手が入ったことはキッカーの選択肢も増えてプラスになるか?
「うちのチームにとってももちろんそうだと思うが、あいつは小学生の頃から体が小さくてボール扱いが巧い選手で、プロになったら結局フィジカルが弱いからプロじゃダメだったねと言われる。日本サッカー界の全体の問題である。カジ()もそうだが、そういうタイプの選手だと思います。あれだけの技術、あれだけの向上心がある選手を、偉そうに言えば、日本サッカー界全体で育てていかなければいけないと思いますし、体が小さいからノーなんだと言われたらそのスポーツをやってる夢も希望も何も子どもたちに与えられない。彼が入ってどうこうというより、僕は彼がこのチームでそういうことをやれるということを素直に証明してもらいたいし、それを観た子どもたちや次に続く選手が、世界にいっぱいいると思うんですよ、体が小さくてもいい選手だと言われるように、このサッカー界だけでなくすべてのことに風穴を開けていってもらいたい。その意味では、この3,4試合、(大竹)洋平が入ってからうちのチームの戦術を学びながらいいところを出してくれてるなと思います。ただ洋平だけじゃなくそれは周りが彼のプレーを理解してるからというのがもっと大きくて、洋平だけがいいわけではけ決してない。あいつも調子に乗ってきたら俺に怒られるだろうし、調子に乗るかどうかはわかりませんがそのへんは見ていきたいと思います。
Q:先取点を取れたことが一番大きかったと思うが?
「先制点を取ったら去年は負けなかったし、今年は逆転されたこともありましたけど、やはり優位に進められると思います。最初から相手の陣地に入って サッカーをしようというのは大事なことで我々は先に預けて守っていようというチームではないので、その裏返しでこの前のレイソル戦みたいなことも ありますけど、あれを恐れていかなくなったら何も残らないと思うので」
Q:天皇杯の後、鳥栖、大分と九州2連戦が大きいと思うが?
「九州2連戦だけじゃなくて関東2連戦も大きいんですけど、アウェイで暑い中での試合になるのでコンディションも重要だと思います」
Q:メンバー交代のタイミングがいつもより遅かったようだが、チームがうまくまわっていたということか?
「3-1でリードした後に、相手の交代が1枚あって、中原選手が入ってきたあとの形を考えて、早く動いてしまうと、相手のストロングを抑える形には つながらないと思ったので、今日は少し我慢したところがありました」
以上
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