今節行われるJ2の試合の中で最も注目を集めそうな2位神戸(勝点65)と3位長崎(勝点56)の上位直接対決は長崎のホームで行われ、既に1万人以上の来場が予想されている。共に3連勝中と勢いもあり、白熱した戦いになることは間違いない。神戸としては1位のガンバに勝点差2まで迫っているため、この長崎戦は決して負けられない戦いとなる。
神戸はベテランDF北本久仁衛や絶対的存在のマジーニョが戦列に復帰したほか、今季途中からスタメンの座を射止めたFW森岡亮太やユース出身で19歳のCB岩波拓也など新規台頭選手の伸びもありチーム内で戦力の融合が進んでいる。特に森岡が出場しはじめてからの試合は前線でタメが作れるために、くさびのボールが増え、よりゴールに近い位置でチャンスを作れている。そして何よりもサイド攻撃こそが神戸の得意のスタイル。左サイドの小川慶治朗が高い位置をとってプレーすると迫力ある攻撃を生み出す。長崎はまたしても右サイドの選手が試合の鍵を握ることになるかもしれない。
一方の長崎は前節、1位のガンバ大阪にアウェイで勝利。それも圧倒的に主導権を握って勝利を挙げたためチームはより一層、自分達のサッカーに自信を持った。その後に行われた天皇杯2回戦で東京Vに破れたものの、チームは「内容は良かった」「リーグ戦に集中できるというメリットもある」と前を向いている。ただし、「個人的に神戸はガンバ大阪より強いと思う」(幸野志有人)、「神戸はG大阪と違って前からガツガツ来る」(井上裕大)と選手らも神戸のほうがガンバ大阪よりやりにくいと感じているようだ。前回の対戦では、前からプレスに行けば神戸にいなされ、更には長いボールをどんどんラインの裏に入れられためにチームは間延びし、持ち味である前からのプレスを全く機能させることができずに自分達のサッカーをものの見事に封じられた。打てたシュートは今季最低のわずか3本だった。ただ、逆に考えれば実力あるチームに対してどこまで通用するか試すことができた上に、課題も抽出することができた。
今回の対戦を前にDFの高杉亮太は「コンパクトな形で前からのプレスをかけて勝機を伺いたい」と話せば、J1のべガルタ仙台がら期限付き移籍してきた奥埜博亮は「前から来るチームだけに裏のスペースは必ず開く。ガツガツ前から来るかもしれないが、最初の所でかわせばチームとしても楽になる」と全く臆する所がない。高木監督も「前回対戦した時よりも、長崎は成長している」と言うように、夏場に加入した選手が長崎の戦術にフィットしたことで攻撃の幅が増え、精度やボールをキープする時間も向上している。特に前出の奥埜は7試合で2ゴール、2アシストと早くも長崎の新の攻撃の核となっている。また、小松塁もG大阪戦で決勝ゴールを上げるなど6試合で3得点と大暴れしている。長崎の次に失点が少ない神戸の固いディフェンスをどう崩すかが見所の一つになるだろう。
また、互いのサッカースタイルから考えると、共に立ち上がりからハイプレスでテンションの高いサッカーを仕掛けあうことになるはず。高木監督も「最初の10分〜15分はボールが落ち着かないのでは」と試合の流れを読んでいる。同じように神戸の安達亮監督も「決定機をどちらが先に決めるか」とコメントしており、双方共に、難しいゲームなるだろうと考えているのではないだろうか。神戸は32節の北九州戦で3−2と勝利はしたものの早い時間に先制点を許して苦しんだ。2位と3位の直接対決となるが、前半の戦い方に注目すると一層楽しめるのかも知れない。
以上
2013.09.14 Reported by 植木修平
J’s GOALニュース
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