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【J2:第33節 群馬 vs 岐阜】プレビュー:サバイバルデスマッチを制するのは、「共闘」の群馬か?「♯アキラメナイ」の岐阜か? 19位群馬と22位岐阜の下位直接対決!(13.09.15)

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「天と地の差がある」。ファンソンスは、この試合の結果がどんな状況を招くかをこう表現した。19位群馬が最下位(22位)岐阜をホームに迎える下位直接対決。J2残留のために決死の戦いを続ける両チームの勝点差は6だ。群馬が岐阜を倒せば勝点差は9へ広がり、負ければ3へと縮まる。まさに残留争いの大一番。群馬はクラブの総力を結集して岐阜を返り討ちにする。

群馬と岐阜は開幕当初から低迷が続き最下位を争ってきた。群馬は7月11日に植木繁晴代表取締役GMが「共闘〜J2残留に向けて〜」という声明を公式サイト上で発表。チームの今季の目標を「J2残留」に設定、チーム、フロント一丸となって戦うことを宣言した。一方の岐阜は後半戦開始となった7月3日に服部年宏主将が「アキラメナイ」メッセージを発信。Twitterを通じた♯アキラメナイ部を設立しサポーターに支援を呼びかけた。

クラブの財政が苦しい中、生き残りをかけて補強も行った。群馬は7月10日に湘南(所属は柏)からクォンハンジンの期限付き移籍を発表。また7月29日にはブラジルの名門パルメイラスからブラジル人FWダニエル・ロビーニョを獲得、攻守の核となるプレーヤーをチームに加入させてランクアップを狙った。岐阜は7月17日にヴィンセント・ケインとド・ドンヒョンの獲得を発表。7月25日には鳥栖から木谷公亮、マケドニアのFWバージェ、さらに8月8日にはクロアチアMFスティッペを加えて一挙5人の大量補強。降格の危機が迫った両チームは助っ人を獲得し立て直しを図った。それでも下位脱出の道は険しい。

群馬は前節横浜FC戦で敗れて7試合ぶりに敗戦を喫した。7日の天皇杯2回戦では松本相手に数的優位でリードしながらも痛恨の逆転負け。主力温存の中でロビーニョの来日初ゴールが生まれるなど収穫もあったが公式戦2連敗となった。今季の群馬のリーグ戦の戦績をみると6連敗、3連敗、4連敗と黒星が続く悪癖がある。「この時期に連敗は絶対にできない」(平繁龍一)。悪い流れを断ち切って白星をつかみとる勝負強さが求められている。現在ホーム3連勝中の群馬はサポーターの力を借りて岐阜征伐を実行する。

対する岐阜は8月11日の神戸戦で金星を奪って以来、4戦勝ちなし。大量補強により控えを含めた戦力は上がったが結果に結びついていない。最近3戦でゲーム序盤に不用意な失点を繰り返している岐阜は、木谷を軸とした守備が集中力を保てるかが焦点。群馬秋葉忠宏監督は「うちよりも岐阜の方が、プレッシャーがかかる。立ち上がりからアグレシッブに戦って岐阜をねじ伏せる」と宣戦布告している。重圧がかかるゲームのため堅いゲームとなることも予想されるが、一つのゴールが試合を動かすエネルギーとなるだろう。

7月下旬から8月まで6戦無敗の群馬の基本フォーメーションは3バック。だが今節は岐阜が4バックのため群馬も4バックを選択することが予想される。このシステムが機能するかがポイントの一つ。「目の前の相手を倒せばゲームが優位になる」(横山)。どんな布陣でも群馬がやるべきことはただ一つ、岐阜を倒すだけだ。ファンソンスは「迎え撃つとかじゃなくこっちから向かっていって圧倒するつもり」と気迫を漲らせる。群馬はクラブに宿るすべてのパワーをゲームに注ぎ込み、岐阜に引導を渡す。この試合の勝点3だけは譲るわけにはいかない。

以上

2013.09.14 Reported by 伊藤寿学
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